アルメニア観光の拠点はエレバン。日帰りで行ける場所が多いですが、ゴリス近くにあるタテブ修道院など日帰りでは行くことが出来ない観光地もあります。
エレバン市内と近郊で、私が実際に訪れた観光地をまとめました。
【場所】エレバン
【滞在日】2019年9月3~4日、9月8~11日
【気温】最高30℃ 最低16℃
【通貨】100ドラム≒22.6円
1.エレバンとは
アルメニア共和国の首都。町の起源は紀元前8世紀まで遡り、現存する世界最古の都市の一つです。また創世記に語られている「エデンの園」が存在していたという伝承のある地でもあります。
エレバン市内はアルメニア特産の赤みを帯びた石を使われており、都会的な印象を感じるオシャレな街です。
2.エレバン市内観光
エレバン市内は想像以上にオシャレな街でした。
エレバン市内。オシャレな街並みです。
お洒落カフェも多数!
カフェでは苺ミルクを飲んで休憩。濃厚で美味しい~!
エレバン市内の一番(?)の見どころカスカード。展望台になっています。そして、このカスカードへの道にはアート作品が沢山。
独特の風貌。
階段で上がることも出来ますが、登りは左側にあるエスカレーター、下りは徒歩がお勧めです。
エスカレーターがある室内にもアート作品が展示されていました。
展望台からの眺め。
奥にはアララト山を眺めることができます。綺麗な街並み!
市内にもアルメニア教会は沢山ありますが、こちらはこじんまりとして可愛らしかったです。赤みを帯びた石灰岩によってより素敵な色合い。
オペラ座があるエレバン歌劇場。
ちなみにエレバンではザリガニを食べられることでも有名なのですが、今回は食べませんでした。次回トライします。
3.エレバン郊外観光と行き方まとめ
3-1.エレバン観光の注意点と地図
アルメニアではロンギヌスの槍や保管されているエチミアジン大聖堂の宝物館やアルメニア人虐殺博物館、歴史博物館など博物館は月曜日定休が殆ど(場合によっては祝日も)です。観光の際にはご注意ください。
3-2.セバナバンク(セヴァン湖)
アルメニアの真珠とも呼ばれる、コーカサス最大の湖。その半島に建てられた、9世紀のセバン修道院跡が「セバナバンク」です。エレバン市内の北東方面です。
➊北バスターミナルからマルシュに乗る
➋地下鉄・Yeritasardakan駅からマルシュに乗る
エレバン市内の北に約10kmの場所に位置する➊北バスターミナルから行くのが一番有名な行き方。殆どの方は北バスターミナルを利用していると思います。
しかし、宿泊したホテルのオーナー情報で、エレバン中心部にあるメトロ駅・Yeritasardakan駅にもセバン湖行きのマルシュがあることが分かりました。バスに乗る必要がなく徒歩でも(またはメトロに乗って)行くことが出来る場所なので、➋の方法が一番楽だと思います。
マルシュは7時頃~17時頃まで運行しているようです。
セバン湖まではともに600ドラム。セバナバンクまでは➋の方法で1000ドラム(➊の場合800ドラムらしい。)でしたが、運転手の裁量によると思われます。
3-3.ガルニ神殿・ゲガルド修道院・ストーンシンフォニー
世界遺産のゲガルド修道院をはじめとして、この3つがエレバン市内の東方面に固まっています。
行き方(バスを2本乗り継ぎ)
➊市内から5,22,26,73番バス(マルシュ)に乗ってガイバスターミナルへ行く(100ドラム)
➋ガイバスターミナルから266,284番マルシュに乗ってガルニ神殿(またはGoghtという町)へ行く(1時間弱)(200~250ドラム)
という流れで、バスを2本乗り継いで行く必要があります。ガルニ神殿の町まではマルシュで行くことが出来ますが、ゲガルド修道院までは行くことが出来ません。ゲガルド修道院に行く場合、中間にあるGoghtという町で降りて徒歩(約5km)になります。
↑ガルニ神殿
↑ストーンシンフォニー(柱状節理)
↑ゲガルド修道院(世界遺産)
3-4.エチミアジン
エレバン市内の東方面にはアルメニア使徒教会総本山であるエチミアジン大聖堂をはじめとして教会群、ズヴァルトノツの考古遺跡があり、それぞれ世界遺産にも登録されています。エチミアジンは世界最古の大聖堂で4世紀初頭から築かれました。ノアの箱舟の破片やロンギヌスの槍(と言い伝えられているもの)が宝物館には保管されています。
➊市内から5,13,23,75,100,259番などのバス(マルシュ)に乗ってキリキアバスターミナルへ行く(100ドラム)
➋キリキア(中央)バスターミナルから202,203番マルシュに乗ってエチミアジンの町へ行く(古いマルシュ:250ドラム 新マルシュ:300ドラム)
バスを2本乗り継いで行く必要があります。ガルニ神殿の町まではマルシュで行くことが出来ますが、ゲガルド修道院までは行くことが出来ません。ゲガルド修道院に行く場合、中間にあるGoghtという町で降りて徒歩(約5km)になります。
一番西側にあるエチミアジン教会から一番東側にあるズヴァルトノツ考古遺跡までは約5km、教会群はその間の大通り付近に点在しているため、エチミアジン教会/ズヴァルトノツ考古遺跡のどちらかで下車して歩きor203マルシュで行くのが良いと思われます。
↑キリキアバスターミナルの建物前に203マルシュ。
エチミアジン大聖堂。近年はずっと改修が続いているそう。
ロンギヌスの槍などがある宝物館への入場券はこちらの中の土産屋で購入します。改修中の大聖堂入口付近。
1,500ドラム。開場の10時30分、英語ガイドと宝物館へ。
↑の脇腹を刺したとされる「運命の槍」、ロンギヌスの槍。この博物館の一番の見どころ。
↑ノアの箱舟の破片と言い伝えられているもの。破片は十字架の奥にある「板」です。実際にはどうなのか分かりませんが…。この2つを見るために宝物館へきました。
↑エチミアジン大聖堂の奥にある、7世紀に建造された聖ガヤネが祀られる聖ガヤネ教会。
↑可愛らしい形のショガカト教会。
↑キリスト教化前に殉職した聖フリプシメが祀られている聖フリプシメ教会。
さらに東に進むと、ズヴァルトノツ考古遺跡があります。
3-5.アルメニア人虐殺博物館(ツィツェルナカベルド)
エレバン市内東方面ですが、市内に近くアクセスの良い場所です。
1915年オスマントルコで起きたアルメニア人大虐殺に関する資料館です。オスマン帝国の継承国であるトルコ政府は認めていませんが、膨大な数の資料が残されており、心に突き刺さる虐殺や子供の写真が多数展示されていました。アルメニア人死者は100~150万人ともいわれています。
入場無料なのでぜひ訪れてみてください。このジェノサイドをテーマにした映画も流されていました。
ゲガルド修道院にて、ジェノサイド被害に遭った曽祖父(ギリシャに亡命)を持つギリシャ人に出会っていため、余計に心が痛みました。
➊市内から4,11,33番などのバス(マルシュ)に乗ってキリキアバスターミナルへ行く(100ドラム)
➋Dalma Mallで下車して丘の上まで徒歩
3-6.タテブ修道院
アルメニア南東方面にある丘の上の修道院。往復の道に世界最長のロープウェイがを利用することでも有名です(車でも可能)。ロープウェイを利用する場合、シーズン中は込み合うため予約が無難。
※2019年9月現在ゴリスの町でのバスターミナルが変更になっていました。最新の情報を確認することをオススメします。
➊エレバン駅裏のバスターミナルからゴリス行きのマルシュ(9時 16時)2,500ドラム
➋ゴリスからタテブ行きのバス(月曜日~金曜日8時30分発と15時発の2本)
❸ロープウェイに乗って山頂へ



↑ゴリス行きバスステーション
↑ゴリス市内タテブ、エレバン行きバス乗り場(このマークの付近)9時,16時の2本。予約で席が埋まってしまうため、宿で早めに予約してもらうのが無難。2,500ドラム。1時間前では売り切れていたため、結局ヒッチハイクでエレバンに帰りました。
↑タテブ修道院への道中にある温い温泉。
3-7.ハンカヴァン温泉
これ以降は、あまりメジャーではない私が訪れた観光地編です。
エレバンから北方面にあります。ミネラル(主に鉄)豊富な、黄金色の湯量たっぷりな温泉です。熱くはありませんが、湯に入っていて寒くもありません。30分も浸かっていると心から身体が温まりました。オススメです。
セバン湖からヒッチハイクで行ったため、公共の交通手段は不明。エレバンからハンカヴァンの村方面へマルシュがあるそうなので宿の人に聞いてみて下さい。
3-8.Levon’s Divine Underground
妻の「家の地下にジャガイモ倉庫が欲しい」という一言をきっかけに、23年間も地下倉庫(というよりもむしろ地下洞窟)を1人で造り続け、結果的に21メートルもの深さになったという、妻への愛情が生んだ驚くべき地下洞窟です。
入場料1,500ドラム。
➊タクシー 20分前後1000~2000ドラム
➋北バスターミナルまで46番などのマルシュ100ドラム+徒歩約2km(30分弱)
娘さんが案内してくれます。
奥様はご健在。
このほかに、行っていないけど訪れたかった場所としては、アララト山を背後に臨む絶景・ホルヴィラップ修道院やArzakan温泉、Jermuk温泉などがあります。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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