今回のレンタカー旅ではグランドサークルだけでなく、イエローストーン国立公園も訪れました。イエローストーンは見どころが多すぎるため、1泊2日で2日間観光。2日間かけてもまわり切れないぐらい素晴らしい場所です。
公園内は自然豊かで、カラフルな間欠泉から入浴できる露天の川風呂、野生動物までバラエティに富んでおり、本当に面白い場所です。
少し遠いけど是非足を延ばしてほしい、そんなイエローストーン国立公園の魅力を少しご紹介します。
【場所】イエローストーン国立公園
【移動日】2019年10月6~7日
【通貨】1ドル=107.6円
1.イエローストーン国立公園とは
1872年に世界で初めてとなる指定された国立公園です。黄色や赤色、青色など色鮮やかで巨大な間欠泉が有名なエリアで、温泉や間欠泉、泥泉などは計1万か所にも及ぶと言われています。
原始林に囲まれた原始林地域で、大きく5つのエリアに分かれています。多くの間欠泉があり最も人気のあるガイザーカントリー、石灰岩テラスのあるマンモスカントリー、バイソンの群れやクマを多く見ることが出来るルーズベルトカントリー、イエローストーン大峡谷やヘイデンバレーという美しい低地が広がるヘイデンバレー、色鮮やかな間欠泉のあるイエローストーンレイクを中心としたレイクカントリー。
私は今回、西側にある街ウエストイエローストーンから西口へ行き、2日間かけて反時計回りに観光して南口から抜けるというルートで観光しました。イエローストーン国立公園の南側にはグランドティトン国立公園があり、モラン山(3842m)など雄大なティトン山脈の景色を見ることが出来ます。
2.ガイザーカントリー
南東部に位置するガイザーカントリー。間欠泉が多くある、イエローストーンで一番人気のエリアで、特に人気なのがオールドフェイスフル。
ビジターセンターでオールドフェイスフルをはじめとした多くの間欠泉の噴出予定時間を確認することが出来ます。
2-1.アッパーガイザーベイスン
オールドフェイスフルなど間欠泉が温泉街の様に存在するのがアッパーガイザーベイスン。
↑オールドフェイスフル・ガイザーの噴出を待つ人々。1~1.5時間に1回の間隔で噴出します。
↑時間になると、少しずつ噴出し、96℃ 4万リットルの熱水を30~50mもの高さに吹き上げます。これが物凄い音と迫力!
アッパーガイザーベイスンエリアには有名なオールドフェイスフルだけでなく数多くの温泉が湧き出ています。遊歩道を歩くと、あちらこちらで蒸気がもくもくとしています。
少し暖かく、近づくと硫黄の香りもします。
最奥の方にあるモーニンググローリープール。色鮮やかな数ある温泉の中で特に印象に残っています。「MORNING GLORY=朝顔」ですが、この温泉はまるで朝顔!
中央が窪み、周囲には青色~黄色~赤色と色鮮やかで美しいです。イエローストーン国立公園にある温泉は色加工せず、目視でも色鮮やかなので本当に楽しいです。
2-2.ビスケットベイスン
アッパーガイザーベイスンから数キロメートル北にあるエリア。
乳白色の温泉から、透明度が高く青色の美しいサファイアプールまである小さなエリア。
2-3.ミッドウェイガイザーベイスン
園内最大のグランドプリズマティックスプリングがあるエリア。ここはかなりのオススメです。
園内最大とだけあって、温泉へと向かう木道には凄い量の蒸気。ただ、直径100mを越える温泉は巨大すぎるため煙の量もものすごく、地上からはほどんど見ることが出来ませんでした。
成分の析出やバクテリアの影響で地面は独特の色。
下から見るとほとんど見ることが出来なかったため、少し南側にある展望スペースへ移動します。
ここにも巨大な温泉。奥の方で皆山の方を見ていると思うと…
グレズリーがいました。
展望台へ山道を少し上ります。
グランドプリズマティックスプリング。展望台からはエメラルドブルーの温泉と周囲を彩る黄色~オレンジ、茶色などコントラストをはっきりと見ることが出来ます。あまり人は多くなかったのですが、ぜひ展望台からも見ることをオススメします。これぞイエローストーン!という絶景です。
人のサイズと比べると大きさが伝わるはず。直径113mと園内最大規模。圧巻です。
↑展望スペースへは、Fairy Falls Trail Parkingから行くことが出来ます。
↑多分マウンテンゴート。
3.マンモスカントリー
3-1.マンモスホットスプリングステラス
長い年月をかけて温泉に含まれる世界成分が幾重にも重なって、棚田のように造られたマンモスホットスプリングステラス。
まるでトルコのパムッカレのような石灰棚。
かつて温泉が噴き出ていたリバティキャップ。自らの噴出物で噴出口を塞いだという面白い場所。
3-2.唯一の入れる温泉・露天風呂
イエローストーンには1万もの間欠泉や泥泉、温泉がありますが、その殆どには入ることが出来ません。その中で唯一(?)の、入ることが出来る温泉が、マンモスカントリーにあるビジターセンターと北門の間にあります。
駐車場から川沿いを南側へ徒歩15分程。
皮には湯気が立ち込めています。温泉感があり、気持ちが高まります。
更衣室やロッカーはありません。水着は着て行った方が良いです。
川に温泉が流れ込んでいるので丁度良い温度の場所を探して入ります。場所によって熱かったり冷たかったり…。私は足湯だけしましたが凄く気持ちが良かったです。
4.キャニオンカントリー
キャニオンカントリーには長さ32kmにわたって続くイエローストーン大峡谷があり、アッパー滝とロウアー滝があります。
ロウアー滝へのトレッキング。
落差94mのロウアー滝は滝の上から眺めることが出来ます。滝つぼ側には綺麗な虹。
↑ロウアー滝。どちらか一つだけ訪れるならロウアー滝の方が迫力があってオススメ。
5.レイクカントリー
イエローストーンレイク周辺のエリア。
ウエストサムというエリアの湖畔は1周1km程度のトレイルです。
湖にはカワウソが3匹ほど日光浴をしていました。可愛い。
このエリアにも透明度の高いサファイアブルーの温泉。
何十メートルも噴出する間欠泉から、赤青黄色とカラフルな温泉、泥水泉、石灰棚とバラエティに富んだイエローストーン国立公園は2日間かけてもまわり切れないぐらい、凄く面白い場所です。レンタカー旅でグランドサークル周遊する場合少しアクセスは悪いですが、凄くオススメです。わざわざ訪れる価値のある場所でした。
6.イエローストーンにいる野生動物
公園内は野生動物が数多く生息しており、道路に出てくることもしばしば。
↑至る所にいるバイソン(バッファロー)。乱獲によって一時期25頭にまで激減したそうですが、今は5万頭にまで回復しています。
泥泉ゾーンにいる時にはバイソンの群れが。なかなかの迫力です。
北上中、沢山の車と人がいると思って近づいてみると、グレズリーベア!人の集まっているところに野生動物がいます。
↑多分標高の高い場所に住むマウンテンゴート。
↑マンモスホットスプリングスのあるビレッジには大きな角をもつエルクがいました。奈良公園のように鹿も沢山。
その他カワウソやリス、マーモットなど沢山の野生動物が生息しており、まるで動物園のようでした。イエローストーン国立公園はカラフルな間欠泉も良いですが、偶然出会う野生動物も魅力の一つです。
↑会うことが出来なかったビッグホーンシープ。唯一の心残り。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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