【アルメニア】1人の男性が23年間掘り続けた地下洞窟「Levon’s Divine Underground」

アルメニア
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エレバン近郊にある超穴場観光スポットのご紹介です。ジョージアの日本人宿で教えてもらって知った「Levon’s Divine Underground」

妻の「家の地下にジャガイモ倉庫が欲しい」という一言をきっかけに、23年間も地下倉庫(というよりも、むしろ地下洞窟)を1人で造り続け、結果的に21メートルもの深さになったという、妻への愛情が生んだ驚くべき場所です。

実際に訪れてみると、1人で手作業で行ったとは思えない、信じがたいような地下洞窟でした。

首都・エレバンからのアクセスも良く、日帰りで十分見ることが出来るお勧めの観光地なので、その地下洞窟への行き方・料金などを写真付きでご紹介します。

【場所】エレバン
【移動日】2019年9月9日
【気温】最高30℃ 最低16℃
【通貨】100ドラム≒22.6円

1.地下洞窟が出来るまでのストーリー

1985年 Levon Arakeylanさんが44歳の時、妻であるTosya Gharibyanさんが夫に「家の地下にジャガイモ倉庫が欲しい」と言いました。それが、生涯続く地下洞窟造りのきっかけです。

彼はかつて建設現場で働いていたため、掘削のための技術と道具を持っていました。5kgのハンマーとカッターを使い、電動機械は使うことなく、20年後深さ21メートル、300平方メートルの地下洞窟が出来上がりました。

彼はその後もまだ74の部屋や通路を造り続けるつもりでしたが、2008年に逝去。この23年間でトラック450台分の砂と石を掘り起こし、20セット以上のハンマーとカッターを使用したそうです。

彼の死後、妻が保存していたハンマーや靴、衣類などを展示して一般公開し、世界各国から4万人以上訪れている博物館です。

Levon's Divine Underground アルメニア エレバン 地下洞窟

この地下洞窟は妻への愛情と精神力・熱意が生んだ賜物。1人の力で、こんなにも素晴らしい作品が出来上がるのかと驚かされます。

 

2.場所・行き方

Levon’s Divine Undergroundはエレバン中心地から北へ約10kmの場所に位置します。

Levon's Divine Underground アルメニア エレバン 地下洞窟

行き方は主に2通り。一番簡単なのはタクシーです。

➊タクシー 20分前後
➋北バスターミナルまでバス+徒歩約2km(30分弱)

➊タクシーの場合、1000~2000ドラム(=226円~452円)

➋バス+徒歩の場合、バス代100~200ドラム(=23円~45円)です。

私は、1人だったので、北バスターミナルまで46番バス(100ドラム)で行き、そこから徒歩で向かいました。北バスターミナル行きのバスは沢山あるので、宿の人に宿付近は何番が通るか聞くのが確実です。

Google mapでは遠回りになっていますが、最短ルートで行きました。住宅街を通れば約2kmの道のりです。

こんな住宅街を歩いていくと…。

入口がこちら。鍵が掛かっているのでノックをすると娘さんがドアを開けてくれました。



 

3.料金

入口で娘であるお姉さんに入場料を支払います。

以前は寄付制だったらしいのですが、入場料1,500ドラム(=339円)に変更になっていました。

本当は英語を話せるお姉さんがいるらしいのですが、訪問時には不在。電話でやりとりをして、もう一人のお姉さんが案内してくれることになりました。

 

4.驚きの地下洞窟へ

お姉さんについて地下洞窟へと入っていきます。

入口。観光客が来ると、地下の電気を点けてくれます。

まずは階段。人が通る十分なスペースのある階段。この時点で、本当に一人で造ったのかと疑ってしまいます。本当に立派な通路です。下り階段は80段あるそう。

地下空間はまるで迷路。迷わないため(一方通行にするため)、ロープがありました。

さらに奥へ。

本当にハンマーを使って手作業で造ったの!?と何度でも確認したくなるレベルの完成度。

地下洞窟を造り始めた1985年。

狭い通路には何個もの貯蔵庫など部屋があります。

貯蔵庫だけでなく、礼拝所もあります。これも全部手作業で掘削したんですよね。凄すぎる…。

ただの地下倉庫ではなく、もう「作品」のように感じました。

そしてまた通路。完全に迷宮でした。ロープなどの仕切りや案内がなければ迷います。

一番深いところは21mで地下は10℃に保たれているそうです。この地下空間を歩いていると忘れそうですが、最初の目的はジャガイモを貯蔵庫だったのです。

地上へ上がるための階段。

地上へ上がると奥の部屋に案内されます。奥の部屋は当時使用された沢山のハンマーや靴、衣類などが保管されており、博物館になっていました。

23年間で使われたハンマーなどは 20セット!これらの道具で、あの地下洞窟が造られたとは、にわかには信じがたい…。素晴らしいの一言。

これだけの数の衣類や道具が大事に保管されていたことにも驚き。

Levon Arakeylanさんの写真。これらの展示品を見ていると、レヴォンさんの奥様への愛情だけでなく、奥様のレヴォンさんへの愛情も強く感じました。

ちなみに、奥様のTosya Gharibyanさんは私が訪れた時にはご健在。笑顔で出迎えてくれました。

Levon’s Divine Undergroundついて掲載された雑誌や新聞。

日本の地球の歩き方には掲載されていませんが、海外のガイドブックにも取り上げられているそうで、ページを見せてもらいました。

「ジャガイモの貯蔵庫が欲しい」と言った、妻のTosya Gharibyanさんと案内してくれた娘さん。

中庭。左に地下洞窟を造ったレヴォンさん。右が奥様。

せっかくなので、一緒に撮らせていただきました。物作りの好きな方だったのですね。素敵です。

レヴォンさんの使用していた靴が鉢植え替わり。

 

地下洞窟が素晴らしいのはもちろんですが、この展示品の数々をみて心温まりました。まだ日本人には有名ではないエレバンにある穴場スポットです。

 

ちなみに帰りは大通りからバスに乗って帰ろうと住宅街を歩いていると、「エレバン?乗っていきな」と地元アルメニア人に声をかけてもらい、有難く乗せてもらいました。他の国では日中でも怖くて乗れないけど、アルメニアなので信用してしまいます。アルメニア人は本当に優しい。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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