カッパドキア観光の中心・ギョレメ近郊にはかつて数万人が暮らしていたとされる地下都市があります。
規模の大きさではカイマクル地下都市とデリンクユ地下都市の2つが有名なのです。規模の大きい、「世界最大級」ともいわれるデリンクユ地下都市へギョレメから日帰りで行ってきました。
ギョレメ発のグリーンツアーで行くことが出来るのですが、今回はローカルバスでの行き方をご紹介します。
【場所】ギョレメ
【移動日】2019年9月22日
【気温】最高18℃ 最低3℃
【通貨】1リラ≒18.9円
1.デリンクユ地下都市とは
地下都市は紀元前400年ごろの記録にも町の状態が残されており、その発祥や歴史は謎が多く残っています。
その中でも最大規模といわれているのがデリンクユ地下都市で4万人が生活していました。寝室や礼拝堂、そして通気口や水路などのインフラを備えた巨大な居住空間になっています。(ただ、2014年にはこのネブシェヒルの地域で、デリンクユ地下都市よりも30%程規模の大きい地下都市が発見されたそうで、現在も調査が続けられています。)
現在も詳しいことは謎に包まれたままなのですが、カッパドキアの人々は危険が迫ると家畜を連れてこの地下都市に逃げ込み、脅威がなくなるまでこの空間に籠城したらしいのです。一時はアラブ人から逃れたキリスト教徒が住んだこともあるといわれています。
危険が迫ると逃げ込んで籠城とは、ジョージアで訪れたメスティアやウシュグリにある「復讐の塔」と似ています。
2.デリンクユ地下都市への行き方
2-1.ギョレメからネブシェヒルへ
所要時間:25分 始発:7時30分,終発:20時(30分毎)
出発地:Göreme Otobüs Terminali
到着地:Durak Büfe(と書いてある場所)


私は11時発のバスに乗りました。
ネブシェヒルには11時25分到着。
↑の場所がギョレメ・デリンクユ行きバス停です。
2-2.ネブシェヒルからデリンクユへ
所要時間:30分 始発:7時35分 終発:20時15分(日中は30分毎)
出発地:Durak Büfe(Googlemapに掲載されている場所)
到着地:Derinkuyu Otogarı
ネブシェヒルからデリンクユへのバスは下車した場所から乗ることが出来ます。
始発:7時35分 終発:20時15分(日中は30分毎)
11時25分バス停に到着したため、11時30分発のバスにスムーズに乗ることが出来ました。このバスも「DERINKUYU(デリンクユ)」「Underground City」と書かれているため分かりやすいです。9リラ(=170円)。
約30分でデリンクユのバスターミナルに到着。復路も同じ方法で帰ることが出来ます。(帰りの最終便は19時)
ただ、私はネブシェヒルからギョレメへ帰る途中、ウチヒサル城によるため途中下車しました。(料金は往路と同じく4リラ。)
3.デリンクユ地下都市
北側へ歩くと地下都市入口。
入場料42リラ(=793円)。カッパドキアの共通入場券はトルコ人が70リラ、外国人130リラです。
地下都市の断面図。
まるでアリの巣みたい、と感じたのは私だけではないはず。地下8階まで公開されています。
階段を下りていくと地下洞窟。
矢印の方へ進むと出口方面です。
通気口は各階に通じています。1階下を歩く人が見えたり…。
食糧庫や厨房があったり。
さらに地下深くへ続く階段。
地下都市はまるで迷宮です。矢印がないと絶対に迷う…。自分が地下何階にいるのかが分かりません。
この巨大な丸石が扉。これで出口を閉じて敵が侵入できないようになっています。
教室やリビングルームのような広い場所もあれば、屈まなければ通ることが出来ない狭い場所も。真っ暗な場所もあるので何回か携帯のライトを使いました。
地下なので涼しいですが、内部が意外と広く、歩き回るので暑くなります。
お墓がある空間。
矢印以外の方も歩き回ってみるのですが、本当に広い!必ず壁に突き当たるけど道が長く、太陽の光もないためアリの巣を彷徨っているような感覚でした。
大体1時間くらい、地下を迷い歩いていました。簡単にアクセスできる、古代の人々が共同生活をしていた跡の残る面白い場所です。ツアーの団体客がいると歩きづらいと思うので、時間をずらして見学することをオススメします。
Derinkuyu Underground City
4.デリンクユの安い食堂
到着した12時頃はツアー客が多くいたため、先に昼食をとることにしました。
地下都市の入口付近は観光客向けのレストランばかり。少し歩くとロカンタ(トルコのローカル向け食堂)があります。レストラン「Ömer Babanın Yeri」。
ロカンタ入口。
メニュー。Patlican Musakkaを注文。15リラ(=284円)。
パンとサラダ、食後のチャイはサービスで付いてきます。
ナスと肉のトマト煮込み料理です。少しオイリーだけど美味しい。ロカンタは地元民が利用するのでコスパ抜群です。
5.帰りにはウチヒサル城へ
巨大な奇岩の中心に建つウチヒサル城。「尖った砦」という意味です。
ウチヒサル城の入場料は9リラ。頂上からは絶景を眺められます。
ギョレメの街とカッパドキアの奇岩、そして奥には地層が綺麗なレッドバレー。
↑ピジョンバレー。
岩の表面にある多くの穴は鳩の巣で、昔はハトの糞を集めてブドウ畑の肥料にしていたようです。
さらにウチヒサルの街にはカッパドキア2大ワインメーカーのひとつ「コジャバー」があります。
こちらはブドウ畑の見学とワインの試飲・購入が出来ます。試飲無料。
トルコはドライワインです。4種類テイスティング。一番好みだったのは「emir」というワインだったけど80リラ(=1512円)。ジョージアの安くて美味しいワインを味わった後だったので購入は断念。ジョージアワインのコスパは凄いです。
「ごめんね、購入はやめておく。」と伝えた後も2種類テイスティングさせてくれました。申し訳ないのでチップを少しだけ。接客も丁寧でお勧めです。短期旅行なら購入して帰りたかったです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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