タジキスタン首都・ドゥシャンベからウズベキスタン最南端の町・テルメズにシェアタクシーを利用して移動しました。その移動方法とテルメズ観光・おすすめのレストラン・安宿をご紹介します。
【場所】テルミズ
【滞在日】2019年7月20日~7月22日
【通貨】1000スム=12.6円
※ウズベキスタンは現在闇レートが廃止され、公定レートと統一されています。
1.ドゥシャンベからテルミズへの行き方
タジキスタン・ドゥシャンベの街からウズベキスタン・テルミズまでの行き方です。鉄道という手段もありますが、鉄道は値段が高いため割愛します。
1-1.ルート
ルート:ドゥシャンベ~(ツルソンゾダ)~国境~デナウ~テルミズ
時間:4時間半
一番安くいく方法は、ドゥシャンベから国境の街・トゥルスンゾダ(ツルスンゾダ)へ大型バスで行き、トゥルスンゾダから国境までシェアタクシー。ウズベキスタンの国境を越えた後は、国境~デナウ~テルメズへそれぞれシェアタクシーで行く方法です。
1-2.ドゥシャンベから国境へ
西方面に行くバスターミナルはザルニソールバスターミナル。
Latifa Hostelからは46番マルシュ 1.6ソムニ。(少し遠回りしてバスターミナルに到着します。)
私が到着したとき(10時過ぎ頃)に丁度トゥルスンゾダ行き(Турсунзодаという看板)の大型バスが出発してしまいました(右上の大型バス)。ドゥシャンベ~トゥルスンゾダの大型バス7ソムニ、トゥルスンゾダ~国境シェアタクシー5ソムニで行けるらしいので、本当は10時前に到着して大型バスに乗るのがベストです。
「トゥルスンゾダ」「レガール」と言われることがありますが、トゥルスンゾダの街の中心地にレガール駅があるので、同じ場所と思って大丈夫です。
大型バスに乗れなかったので国境(ロシア語:ガリニッツァ)行きのシェアタクシーに乗ります。3人しか集まらず40ソムニと言われましたが、面倒なのでそれで出発。4人集まれば一人20~30ソムニで行けます。
相変わらず窓ガラスは割れています。
10:45出発。約1時間整備された道を走って国境に到着。
到着すると両替商に声を掛けられますが、近くの銀行と同レートだったため、銀行で両替。レートは良くはありません。
1-3.国境越え
12時 2階のパスポートチェックのあと、イミグレーションまで徒歩で行きます。徒歩5分。
向かって右側が出国入口。審査官は2人おり、スムーズに質問もなく出国。
徒歩5分。ウズベキスタンまで徒歩5~10分。入口で警察犬による荷物チェック。審査官は1人で質問も入国カードもなくあっという間に入国。荷物のX線検査で、コード類が何かと聞かれた程度。入国が厳しいという噂でしたが、所持額申請もなくスムーズでした。
1-4.入国→テルメズへ
12:30 ウズベキスタン入国
入国後すぐにシェアタクシーがいます。テルメズまで45,000スム、デナウまで10,000スム。
12:40 デナウ行きに乗り出発 40分でデナウ到着。マーケットで降ろされますが、お兄さんにテルメズに行きたいと伝えると、テルメズ行きのシェアタクシー乗り場に連れて行ってくれました。
13:25 テルメズ行き出発。25,000スム(最初30とぼられましたが同乗者に聞いて25に。)ご飯食べる間もなくスムーズに出発です。
ウズベキスタンに入国してからは車が綺麗で、クーラー付き。快適でした。
給油。メタンガスです。給油時には、皆車を降りて離れた場所で待機です。
同乗者の人たち。
15時 約1時間30分でテルメズの町に到着。ホテルまで送ってくれました。
2.テルメズ観光
宿(AKNT guest house)でタクシーを手配してもらい、フランス人2人とシェアしてテルメズ内にある遺跡を巡りました。テルメズはウズベキスタンの中でも最も暑い町です!「テルメズ」はギリシャ語で「暑い町」という意味です。
各遺跡にはマルシュルートカでも行くことが出来ますが、40℃以上の中歩くのはつらい…。とにかく暑いので、割高ですが結果的にタクシーチャーターで正解でした。5か所回って1台140,000スム(1人当たり35,000スム=441円)です。
宿を出発したのは10時で5ヵ所回った後、宿に戻ったのが13時30分。暑いので水が必須。
街の銀行にある温度計。37℃ではありません。47℃です。
2-1.キルク・キズ宮殿遺跡
キルク・キズ宮殿はキルクキズ要塞とも呼ばれる遺跡。かつては40人の女性が住んでいたとされ、要塞の門を閉めて、グライム姫と女官が侵攻してくる遊牧民を撃退した伝説が残されています。
263番マルシュで行くことが出来るそうです。
正方形の塀に囲まれており、小部屋に分かれています。一部は修復。
内部は日干し煉瓦。
しばらく進むと、木の枝に無数に括り付けられた布。一区画だけにあるので、奇妙に感じられますが、地元民の願掛けです。
四方には塔。上に上がることが出来ます。
2-2.スルタン・サオダット廟
11~17世紀に造られたイスラム教建築。王族や貴族が眠る墓。近年立て直しが行われたそうで、非常に綺麗な建物です。
この青いタイルを見ると、ウズベキスタンに来たな、という気がします。色合いが美しく、サマルカンドなど他の都市の霊廟と比較するとシンプルです。
柄も一つ一つが可愛らしい。歴史には詳しくないので、どうしても見た目に目が行ってしまいます。
ちょうどモスクの中ではコーランが読まれていました。
2-3.コキルドラ・ハーナカ霊廟
16世紀の霊廟。内部は白壁。全体的にあまり特徴がなく、何の霊廟か分かりませんでした。
2-4.ファヤズ・テペ遺跡
アフガニスタン国境(アムダリア川)近くにある、イスラム教国ウズベキスタンでは珍しいクシャーナ朝時代
ドームの仏教遺跡。1世紀から7世紀にかけては主要宗教として仏教が信仰されていました。ここから、釈迦三尊仏が発掘され、玄奘三蔵も拝んだと言われています。「ファヤズ」の由来は古文書で唯一残っていた人名が「ファヤズ」だったからだそうです。
246番マルシュで行くことが出来るそうです。
ユネスコ日本信託基金により保存修復されています。
広大な土地にポツンとあるのがファヤズテペ遺跡。
旅行者を見かけるとおじさんが一人やってきて入場料を請求されます。7000スム。管理人です。カメラは追加料金。支払ってないけど、その後にフォトオッケーと言われました。
観光客は私たち3人と、タクシーできた外国人(イギリス人スイス人)の2人のみ。
この半球状のドームの中にストゥーパ(仏塔)があります。
ストゥーパは通常は施錠されていますが、この管理人のおじさんがカギを開けてくれて中に入ることが出来ました。英語は話せないけど、簡単な単語案内してくれます。
ここは本来は仏教徒のみが入れる場所。ただ彼曰く、「ブッディスト、ツーリストOK イスラームNO」らしいです。つまり、観光客であれば入ることが出来ます。
このストゥーパを7回回れば願い事が叶うそうです。2014年にはダライ・ラマも訪れて、中を回ったそう。
7周します。回っていたらフランス人に「なんで回っているんだ?」と聞かれました。おじさんは「仏教徒はこれをもって回るよ」と言っていたけど、この土地を訪れる異教徒の外国人はあまり回らないみたいです。
これは採掘されたコイン?少し曖昧です。
仏塔のアフガニスタン側には、ファヤズテパの遺跡。穴がポツポツと空いています。9割がイスラム教国のウズベキスタンで、隠れて仏教を信仰していたのですね。
管理人のおじさんが望遠鏡を貸してくれました。対岸にはアフガニスタンを眺めることが出来ます。
さらに国境側・軍事基地内にカラテパ遺跡がありますが、こちらは許可証(7000スム)が必要。こちらには行っていません。
2-5.アルハキム・アト・テルメズ
イスラム教聖地のひとつで、テルメズ最大の見どころです。9世紀の哲学者「アル・ハッキム」を記念した場所で、巡礼者が絶えません。他の4か所は観光客がほとんどいませんでしたが、この場所だけ、現地人が多くいました。
305番マルシュで行くことが出来ます。
敷地内は広く、沢山の花があります。
ウズベキスタン各地から巡礼者が集まる場所。国内屈指のパワースポットなので、ウェディング姿のカップルを何組か見かけました。
公園内、入口付近にあるのは博物館。寄付制度のようで1000スム寄付ボックスに入れました。
建物の外装はシンプルですが、内部は豪華、そして神聖な雰囲気でした。
金色が美しい天井。
立派なお墓です。
信者の方が熱心にお祈りしていました。
公園内のベンチで休憩中の家族。おいでおいでと人懐っこいです。
2-6.街歩き
町の中心地はクロックタワー(時計台)。その北側にバザールがあります。
トウモロコシ売りのおばさま達。20,000スム。
ただ、この入口は本来禁止されている場所なのか、警察が取り締まっていました。警察がくると、皆一斉に撤収。
バザー近くのレストラン。生ビール4,000スム。昼から飲んでいる人が多いです。
マクドナルドではなく、マックバーガー(MakBurger)。
この街にきて一番困ったのがATM!ウズベキスタンでは、10,000スムが126円と桁がおおく、紙幣の枚数が多くなりがちなので、休日には時々ATMからお金がなくなるそうです。
事前には聞いていたのですが、私もその「町中のATMからお金が無くなる問題」に直面してしまいました。
私がウズベキスタン到着したのが土曜日。昼過ぎにATMに行くと、エラー。2軒目もエラー。何軒か挑戦するけどエラー続き。すると、ATMのボックスに人がごった返している場所が。「このATMにはお金があるぞ」とのことで並ぶも、ある時点からエラーに。目の前でATMから紙幣がなくなりました。
そのあと、同じように目の前でATMから紙幣がなくなる、ということがあり、結局お金を引き出せず。
結局、宿の人に現地紙幣を借りて、月曜日になってからATMでお金を引き落としました。土日にウズベキスタン入国される方は気を付けてください。
3.お勧めのレストラン
テルミズにあるお勧めのレストラン。宿のオーナーに教えてもらいました。街の中心地、ホテル付近、メインロードの反対側に位置します。
「Dubai Restaurant」
立派な門構え。
高級そうなホテルで少し場違い感がありますが…。
メニューはウズベキスタン国内では、特別安いわけではないけど、比較的お手頃です。
メニューの左上。ウイグル料理のサイを注文22,000スム。玉ねぎ・トマト・ニンニク・羊肉の炒め物なのですがこれが想像以上に美味しかったです!思わず「美味しい」と言ってしまったほど。日本人好みな味です。
これはかなりオススメ。
注文した水、サービス料合わせて28,500スム(=359円)でした。
4.テルミズの安宿
街の中心地に安宿が集まっています。
一番立派なホテルがSurkhan。個室です。公式HPがあり、ネット予約可能ですが、噂ではネット価格よりも現地価格のほうが安いとのこと。
その奥にRamz 。
私が宿泊したのはそのさらに奥にあるAkant guesthouseです。1泊9.75$エアコン付きドミトリーでWifiサクサクでした。オーナーが町のATMに車で連れて行ってくれました。宿泊した宿については後日まとめます。
この3つはどの宿も10$前後です。
テルミズの後は青の都サマルカンドへ行きます。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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