【イラン】絶景三昧のゲシュム島は超穴場な観光スポットだった!

イラン
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ゲシュム島はイラン本土では見ることのできない大自然や絶景の宝庫!独特の雰囲気と景色が広がるゲシュム島は、殆どの日本人が訪れない超穴場スポットでした。仮面をつけた女性を見ることが出来るだけでなく、自然の偉大さを感じることが出来ます。

世界ジオパークにも登録されている、ゲシュム島の魅力・観光スポットをご紹介します。

【場所】ゲシュム島
【滞在日】2019年8月10日~8月11日
【気温】最高36℃ 最低30℃
【通貨】1$=42,000リアル(公定レート)1$=117,500リアル(闇両替レート)1$=108.5円
※イランには2種類の通貨があります。紙幣はリアル。店舗での記載は基本的にトマン。10リアル=1トマンです。

1.ゲシュム島とは

イラン南部、ペルシャ湾のホルムズ海峡上に位置する全長135kmと沖縄本島よりも大きい島。無関税区域であり、アラブ首長国連邦の首都・ドバイからは僅か約30分。ドバイからは、イランのビザなしでアクセス可能という驚きの場所です。

ペルシャ湾の窓口にあるため、交易・海運の中心として栄えた島です。

日本ではあまり知られていない島ですが、世界最大級の塩の洞窟や岩肌の切り立った渓谷、奇岩や中東最大級のマングローブなど、自然豊かな絶景囲まれています。まるで、地球ではない別の惑星かのような風景です!他にもドルフィンウォッチングが有名で、ペリカン、フラミンゴなど自然動物にも触れ合える、穴場的な島。

地質的価値から、ユネスコの世界ジオパークにも登録されています。

ジオパークとは、地球科学的な価値を持つ遺産を保全し、教育やツーリズムに活用しながら、持続可能な開発を進める地域認定プログラムである。ジオパークは、地球・大地を意味するジオ(Geo)と公園を意味するパーク(Park)とを組み合わせた言葉である。

wikipediaより引用

私が訪れたのは8月。真夏で気温が30℃台でも多湿の影響で体感温度は50℃弱!!観光のベストシーズンは11月~2月です。

 

2.ゲシュム島の行き方

ゲシュム島へはバンダレアッバース中心地にあるフェリーターミナルからアクセス可能です。ホテルから徒歩圏内。

バンダレアッバース→ゲシュム島orホルムズ島
料金:片道200,000リアル(パスポート必要)
所要時間:ゲシュム島まで約1時間
運行時間:ゲシュム島行き6時~22時 45分毎

フェリーターミナル。

中の受付でチケットを購入します。約45分毎に運行しているため、6~22時の間であればどの時間でも即日購入・乗車可能です。料金は片道300,000リアル(現地人は200,000リアル)。イラン国内だけど無関税区域だからなのか、パスポートが必要です。

チケットをスタッフに見せて乗り場に案内してもらいます。

9時10分満席で出発。男性が前部座席、女性は後部座席です。(イランはイスラム教の規律を厳しく守る国なので、バスでも基本的には男女が分かれています。)

約1時間の船旅。クーラー完備なので快適です。※激しく揺れるため、酔いやすい人は注意!

10時10分 ゲシュム島到着。

前回の記事でもご紹介した、仮面をつけた女性・バンダリーがお出迎え。

ゲシュム島は公共交通機関が殆ど整備されていないため、観光にはタクシーが必須です。事前にガイドのベアさんに連絡してお迎えに来てもらいました。

イランでは経済制裁の影響により、イラン製の自動車が多く利用されています。馬のようなマークのKhodro(ホドロ)と三菱に似たマークのSaipa(サイパ)が2大メーカーです。ベアさんの車はホドロ。



 

3.ゲシュム島の移動方法

ゲシュム島 観光地図

ゲシュム島は大自然によって形成された美しい島。島そのものが絶景なのですが、有名な観光スポットは3か所あります。それらがすべて市内から離れており、公共交通機関がないため、移動にはタクシーが必須です。また自力では困難な絶景に出会うために、個人的にはガイド付きを強くお勧めします。

タクシー料金が割高なので当初はヒッチハイクも考えていましたが、実際に行ってみると、「自分ひとりではここに来られなかったなぁ。」という場所が多くありました。

また、私が訪れた8月(オフシーズン)は観光客が少なく、特に塩の洞窟は車の通りが殆どない場所でした。オフシーズン中の塩の洞窟へのヒッチハイクでのアクセスはほぼ無理だと思います。星の谷とチャークー渓谷はヒッチハイクでもアクセス可能かもしれません。

私がガイド・タクシーをお願いしたのは、日本語を話すことができるベアさん。ベアさんの家への宿泊と朝夕食・送迎は無料で、そのかわりにベアさんのタクシーを利用するスタイル。1日目(チャークー渓谷・塩の洞窟など遠い場所)30USD、2日目(星の谷など近場)15USDトータル45USD

イランのタクシー相場を考えると割高です。ただ、ゲシュム島自体物価が高く、更に体感温度50℃近くの灼熱地獄のなか、ガイドをしてくれたベアさんには感謝の気持ちで一杯。ガイド込みなのでコスパが良かったと思います。ベアさんについての詳細(料金・宿・人柄など)は最後に記載します。

 

4.オススメ観光スポット

4-1.チャーク渓谷(Chahkuh canyon)

フェリー乗り場に10時頃到着して、そのままベアさんの車へ。

ゲシュム島は地殻変動や侵食によって造られた島。島全体に斜めに盛り上がった岩が乱立しています。見慣れない地層の移動が面白い!!

こんな地形があちこちにあるにも関わらず、ここはまだ観光地ではありません。

道中に見かけたお墓。シーア派の女性の墓は石が2つ、男性の墓は3つ、スンニ派の墓石は白くてシーア派よりも大きめらしいです。

 

最初の目的地・チャーク渓谷は12時前頃到着しました。

到着したときには他の車はゼロ…。チャークー渓谷入口。「チャー」は地面、「クー」は山という意味です。

しばらく歩くと丸いボコボコと穴があいたような峡谷が見えてきます。ここまでは駐車場から一本道なので迷うことはありません。奥にいる人のサイズと見比べるとスケールの大きさが伝わるはず。

↑雨水をためるための井戸。

中に管理人の方がいました。入場料(?)50,000リアル支払い。正直、のお金が入場料だったのかはっきりと分かりません。

鳥に水を与えていました。

ゲシュム島 チャークー渓谷

正直この渓谷、なかなか凄いです。雨、そして水の流れで侵食されることによって造られた沢山の穴。さらに奥へ、そして左へと進みます。

ゲシュム島 チャークー渓谷

奥に行くと、峡谷の中に人一人が入れるスペース。アメリカのグランドサークルにあるアンテロープキャニオンに若干似ているような、岩の美しい模様や形が印象的。

たくさんの鼻が並んでいるような形。

そしてここからの戻り方は2通りとのこと。1つ目は来た道を戻るルート。2つ目は渓谷の上から帰る別ルート(若干ハード)。迷わず2つ目を選択。

ベアさんについていくと、大きな丸岩に到着。両手両足を使ってよじ登り、渓谷の上へ。

渓谷の上にも木が生えており、周りの景色を見渡すことができます。

上から見下ろす景色は最高。高さがあるため若干怖いですが、何層にも積み重なる地層は美しいです。

驚くべきことに、地面には二枚貝の化石が沢山(写真上部に多数)。実はゲシュム島はかつては海の中にあり、地殻変動によってプレートに押し上げられて出来た島なのです。

ゲシュム島のあらゆる場所で見かける盛り上がった岩は、地殻変動の結果。自然の偉大さを感じます。

そして駐車場に戻ったのは14時。上から戻るルートは往復約2時間でした。特に渓谷の上から帰る場合は、靴必須です。

 

遅い昼食はベアさんの友達の家で。

メインは海老。お米は大量に見えるけど、イランのお米は軽いためあっという間に完食しました。ジュースを入れて600,000リアル。イランの中ではかなり高いですが、美味しかったです。久々の魚でした。

伝統衣装を着せてもらいました。

 

3-2.塩の洞窟(Salt cave)

チャークー渓谷あとは一気に一番遠くにある塩の洞窟へ行きます。地図上は近く感じますが、塩の洞窟に行くためには遠回りをして、西にある道路からアクセスしなければならず、さらに、後半は砂利道が続くので、予想以上に時間がかかります。

ここはヘッドライトが必須です。(入口で有料レンタル可能。)入場は無料

南側へ行くと海が見えます。

ドライブ中にはキノコのような面白い地形が沢山。

1時間と少しかけて、16時30分頃塩の洞窟に到着しました。

塩の洞窟には洞窟が3つあります。難易度の低い順にN1,N2,N3。N1が一番距離は短く、N2は山を越えた場所に約600mの洞窟があり、一番美しいといわれています。N3は6.8kmコースで、一番危険な洞窟です。

私たちはN2へ向かいます。

↑一番短いN1の入口は駐車場そば。

地面も塩で出来ているため、歩く時にはパキパキと割れる音がします。

駐車場から一山超えて入口へ。

塩で出来た結晶があちらこちらに。

写真右側の暗いところがN2の入口です。ここにたどり着くにはガイドが必須だと思います。

洞窟内に入ると涼しいですが、夕方とはいえ気温・湿度が高いので入口にたどり着く時には2人とも汗だく。

ゲシュム島 塩の洞窟 salt cave

洞窟内。本当に塩で造られています。世界中に洞窟は沢山あるけど、塩で造られた洞窟に入るのは初めて!凄く新鮮です。

さらに、これだけ巨大な塩の洞窟は世界でも凄く稀少です。5億年以上前の地層に含まれる塩分が岩塊となって地表に表出し、大きな洞窟が形成されているようです。

地面が真っ白なので、まるで雪の上にいるような感覚になります。本当に不思議。そして綺麗。洞窟内部は約600m。

ゲシュム島 塩の洞窟 salt cave

天井の縞模様の地層も綺麗です。

塩で形成された鍾乳石も。この巨大な鍾乳石はもともと氷柱のようになっていたのですが、私たちが訪れたときには地面に落ちていました。

5kgぐらいはありそうな鍾乳石を自宅の土産に持って帰るベアさん。(本当は持ち帰り禁止なので、スカーフで隠しています。)

奥に行くと氷柱のよう。塩と言われなければ、雪にしか見えません。駐車場に戻ってくるまでの所要時間は1時間40分程度でした。

↑塩の洞窟にいくためには、チャークー渓谷から島の西側を通って遠回りする未舗装道路を通る必要があるため、予想以上に時間がかかります。到着日に観光すると、チャークー渓谷と塩の洞窟だけで1日が終わってしまいました。

 

4-3.星の谷(Stars Valley)

2日目は朝から星の谷へ。星の谷はゲシュム島のなかで市内に一番近く、アクセスしやすい場所にあります。入場料200,000リアル。(ベアさんの交渉により、地元民価格の50,000リアルになりました。)

遥か昔、星が地球に衝突し、石や土が空中に散らばったことにより形成されたという言い伝えから「星の谷」と呼ばれるようになったようです。

ゲシュム島では各地に荒削りな岩がそびえ立っていますが、星の谷はその岩が集まっている場所です。

ゲシュム島 星の谷 スターバレー

ゲシュム島 星の谷 スターバレー

トルコのカッパドキアにありそうな景観。写真ではなかなか迫力が伝わらないのが残念。雨風の侵食によって造られた奇岩に圧倒されます。

↑まるで巨人の足。

ゲシュム島 星の谷 スターバレー

上にあがるとまた違う。スターウォーズにも出てきそうな景色が広がっています。

断崖絶壁。もちろん柵はありません。

ベアさんのガイドの元、さらに奥へ行きます。(戻るという選択肢もあり。ロングコースとショートコース好きな方を選べます。)

砂丘。

そして奥には、木々とカラカラに乾いた地面。鳥やキツネがいます星の谷のメインスポットから少し離れるだけで全く違った景色が広がっていました。

メインの場所は駐車場から近いため、あまり時間がかかりませんが、奥の方へ行って別ルートから帰ると、約1時間30分程掛かりました。ただ、美しい景色の連続で本当に楽しかったです。

 

4-4.他の観光スポット

車でドライブしている最中にも見どころは沢山あります。

あちらこちらにある、ゲシュム島独特の盛り上がった地層。

沢山のラクダ。

星の谷に行く途中。南側の海で、非常に綺麗。ダイビングも出来るそう。ドルフィンウォッチングも有名です。

↑貯水池。水の少ないゲシュム島では必須。動植物や建築用として利用されています。

↑丸い屋根の貯水池。ゲシュム島のあちこちにあります。

↑イランイラク戦争の際に使われた、防空壕。奥が深く、100人は収容可能だそうです。僅か30年前の出来事。

↑漁師の村。ゲシュム島では魚を沢山食べることが出来ます。

↑マーケット。ベアさんの家でご飯を頂くので、メロンを購入しました。島なので果物の価格は本土の1.5倍程度。

マーケットやスーパーに行くと、仮面をつけた女性・バンダリーに出会うことが出来ます。

彼女たちの殆どは写真を嫌がるため隠し撮りです…。

ゲシュム島市内中心部のデパートには写真が展示されていました。

 

ゲシュム島はイラン本土では見ることのない景色の連続。イランからドバイに移動する人以外は訪れる人が少ないゲシュム島ですが、それが本当に勿体ないと感じるほど良い場所でした。交通の便は悪いけど、わざわざタクシーチャーターする価値は十分あります。

2日間観光した後は、シーラーズ行きの夜行バスに乗るため、ベアさんに市内まで送迎してもらいました。わざわざ船でバンダレアッバースへ行く必要はなく、直接ゲシュム島からシーラーズ行きのバスに乗車することが出来ます。

 

5.ベアさんのツアー・宿・料金など

私がガイド・タクシーをお願いしたのは、日本語を話すことができるベアさん。ベアさんの家への宿泊と朝夕食・送迎は無料で、そのかわりにタクシーを利用するスタイル。1日目(チャークー渓谷・塩の洞窟など遠い場所)30USD、2日目(星の谷など近場)15USDトータル45USD

本当は、1日目4,000,000リアル(=35$)、2日目25$(ラフト村のサンセット付き)でしたが、交渉して1日目30USD,2日目サンセットなしで15USDに値下げしてもらいました。

イランのタクシー相場を考えると割高ですが、フェリー乗り場・バス乗り場への送迎付き、日本語ガイド付き、朝晩の食事と寝床つきでこの価格はコスパが良いと思います。むしろ、体感温度50度前後という中、53歳のベアさんに何時間もガイドをしてもらって申し訳なくなるほどでした。本当に楽しい2日間を過ごさせてもらって、感謝の気持ちで一杯。

交渉は事前にWhats appアプリにて。(日本語はペラペラ。話せるけど平仮名しか読めません。メールは英語かローマ字で。)

連絡先
Whats App:+98 903 603 6761
メール:BehyarTour@gmail.com

夜ご飯。ご飯はキャテという名前でチキンライスのよう。おこげが特に美味しい。スープは4種類の豆や野菜のミックスで優しい味わい。日本の味噌汁のような感覚で毎日飲むそうです。

朝ごはん。

部屋は、息子さんの部屋を利用させてもらいました。Wifiはありません。シャワートイレ別、シャワーはぬるま湯。ただ、今年(2019年)中に、宿泊者用に家を建てる(引っ越しする?)という話をしていました。

 

ベアさんのガイドを申し込む際の注意点

ベアさんは、お茶目で話をしていて楽しい人。そして本当に親切です。ベアさんのお陰でゲシュム島は凄く良い思い出となりましたが、注意点が2つだけあります。

料金は最初に交渉する
ベアさんはなかなか料金を言いたがりません。私の場合、値段を聞くと「安いですよ、心配いりません。大丈夫です。」と言われましたが、しっかりと値段を確認すると最初に提示された額が50$でした。イラン本土の相場よりも高い値段です。良い人なのですが、お金に関しては確認をしっかりと。

また複数人で利用する際も、2人の合計料金なのか、1人当たりの料金なのか、など確認したほうが良いです。

女性一人の場合は注意
ベアさんはボディタッチ多め。すごく気さくでお茶目。昔、日本に住んでいたころはかなりモテていたようです。その頃の話も面白い。話をしていて楽しいのですが、その一方距離感が近いので苦手なひとは注意してください。嫌な時ははっきりと「ノー」ということが大事。

 

予想以上に長文になってしまいましたが、ゲシュム島、凄く良い場所でした。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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