世界一周7ヵ国目はラオス。ベトナム・ハノイからラオス・ルアンパバーンに飛行機で一気に飛びました。
アメリカのニューヨークタイムズで「世界に一番行きたい国」にも選ばれたことのあるラオス。ラオスを訪れたことのある友達の殆どは「凄く良かった」と口を揃えて言います。そんなラオスには5/27~6/4まで滞在しました。噂どおり、人も場所もご飯も良かったラオス。まずは、ルアンパバーンをご紹介します。
【場所】ルアンパバーン
【気温】最高33度 最低24度
【通貨】10,000キープ=125円
ラオスでは盗賊が出る!?
ラオス観光の前に・・・・。
ベトナム・サパからラオスへ行くために、バスではなく飛行機を利用した理由は2つあります。
➊ベトナム・サパ~ラオスは24時間以上の悪路!
ラオスの山間部は道が舗装されていないため悪路で、しかもバス車内は人が多くカオス状態。値段も4500円近く掛かるという、ベトナムバスの相場から考えると高額です。
ハノイ~ラオス・ルアンパバーン、ヴィエンチャンまでの飛行機は1万円~とあまり変わりません。
➋ラオスでは山賊が出る!
本当に山賊が出ます!
いつの時代の話・・・って思われるかもしれませんが、今年の3月にバンビエン→ルアンパバーンへバンで移動中に山賊に襲われたという日本人男性にカンボジアで出会いました。銃を突き付けられたと・・・!幸いにも、山賊はドル紙幣しか興味がなく、ラオスキープと日本円しか持っていなかった彼は被害がなかったそうなのですが、恐ろしい。
山賊が出るのは夜行バスだけ、という噂もありました。が、彼が移動したのは昼間。
盗賊が現れるのは夜行バスだけではありません!
(運転手と盗賊がグルだったんじゃないか、という考えらしいです。)
当初、ベトナム~首都・ヴィエンチャンに飛行機/バスで行き、北上を考えていました。だけど、山賊の話を聞いてやめました。首都にはあまり興味がないので、ハノイからルアンパバーンに飛行機で移動し、中国へ北上するルートにします。
もちろん、山賊に出会う人はごく一部。殆どの人は安全に移動できると思いますが、今後ラオスへ行かれる方、十分ご注意ください。
ルアンパバーン観光
ルアンパバーンには5/27~5/30の4日間滞在しました。観光名所が多い、という訳ではありませんが、ゆっくりとした時間が流れるラオスで、毎日癒されました。
さすが世界遺産の街。ATMやごみ箱も街中の風景に溶け込んでいます。
特に何もせず過ごす日もあったのですが、4日間での観光をご紹介します。
➊托鉢
ルアンパバーンでは毎朝托鉢が行われており、ルアンパバーン観光の目玉です。
托鉢(たくはつ、サンスクリット:pindapata)とは、仏教やジャイナ教を含む古代インド宗教の出家者の修行形態の1つで、信者の家々を巡り、生活に必要な最低限の食糧などを乞う(門付け)街を歩きながら(連行)又は街の辻に立つ(辻立ち)により、信者に功徳を積ませる修行。
ミャンマーのマンダレーでも托鉢を見に行きましたが、ルアンパバーンでは宿から徒歩圏内の場所で托鉢を見ることが出来ます。朝6時頃に宿を出て、ワット・マイやワット・シェーンの方へ行ってみました。
地元の方が一列に並んで座り、米餅をひとちぎりずつ僧侶の器に入れていきます。
「祖先に届けたいお供え物を僧侶に渡せば、自分の代わりに祖先に届けてくれる」とのこと。日本では仏壇に米をお供えしますが、それをラオスでは僧侶に託すということです。
本来、お供えをする側は靴を脱いで膝立ちになります。が、現在ルアンパバーンでは観光客用に小さな椅子が用意されており、それを地元の信者も使っていることが多いです。
椅子に座る地元民。
ルアンパバーンには寺院がいくつもあり、それぞれの寺院の僧侶が10人などで列をなして歩いています。
椅子が多いのは観光客用だからです。
私が見学した日、托鉢をしているのは殆どが現地の信者でしたが、日によっては外国人団体客ばかり、ということもあるそう。そんな時は僧侶について歩けば現地人の托鉢を見学することが出来ます。
これが365日毎朝行われています。当然、僧侶だけでは食べきれないので、僧侶は貧しい家庭にそれを分け与えているそうです。だから、東南アジアの最貧国のひとつといわれるラオスだけど、殆ど物乞いを見かけない。ラオス人が信仰深くなる訳です。
僧侶へのお布施が僧侶への貢献、そして国民の豊かさに繋がる、すごく興味深いことです。
➋クワンシーの滝
ルアンパバーン市内から約32kmの場所にある、非常に美しいといわれるクアンシーの滝。バイクでも行くことが可能な距離ですが、バイクレンタル代は少し高く約80,000キープ(=1,000円)/日。
それに対し、シェアタクシーは往復20,000キープ(=250円)。シェアタクシーに決定!
シェアタクシーはナイトマーケットがある通りで拾うことが出来ます。私は、宿のFriendly Backpackers Hostelから大通りに出てすぐの場所で朝9時前滝に行く準備をして、「クワンシー?」と声をかけて直接交渉しました。何人かに聞けば、20,000キープまで下がる人がいると思います。(宿は40,000キープと高めでした。直接交渉が安いです。)
7人程度、バンが満員になれば出発。おそらく人によって支払っている金額が違うので、お金は最初に支払います。
クアンシーの滝には10時10分到着。12時30分と集合時間を言われて、それまで自由時間です。
同じようなバンが並ぶので車のナンバーの写真を撮っておきます。
入場料20,000キープ。
入口の案内板。一番奥の滝まで何ヵ所か泳げる場所があるようです。
まず最初に出会うのが熊。
熊が何頭か飼育されています。
しばらく歩いて進むと普通の川。前日の夕方、スコールがあったので、少し心配しながら進みます。・・・が、大丈夫。綺麗な滝を眺めることが出来ました!
綺麗なエメラルドグリーンです。美しい!
脱衣所があるので安心。
広い滝つぼが何ヵ所かあり、泳ぐことが出来ます。
天然のドクターフィッシュ。泳げなくても、十分楽しめます。痛くはないですが、くすぐったいです。
そして、目指すは一番奥の大きい滝です。
本当に綺麗です。加工無しで十分美しい緑色。心癒されます。バンで仲良くなった中国人女の子と一緒に遊びましたが、2時間30分はあっという間でした。
ただ、午前中は水に浸かるのが少し寒い。せっかくなので泳ぎましたが、5月だと午後の方が良いかもしれません。
駐車場に戻って購入したミックスシェイク。ルアンパバーン市内よりも安い。観光地価格でないのが嬉しいです。
入場料20,000ドン
営業時間8:00~17:00
※雨季で増水すると、美しい青が見れないことがあるそうです。
❸プーシーの丘
プーシーの丘はルアンパバーン市内を一望できる、夕日で有名な場所。ただ、訪れた5月は夕方曇り空が多かったので、日中のぼりました。博物館前の北側から上り、南に下るコースに決定。
プーシーの丘は、かつて、2人の仙人が神様に導かれてこの山にたどり着いてルアンパバーンの街を作ったという伝説があるそうです。
入口。階段が結構大変。328段の階段です。
途中で売られていた小鳥。幸運を運んでくれるようです。
入場料20,000キープ。
プーシーの丘の階段では、ラオスの国花・プルメリアを至る所で見つけました。立体的ですごく可愛いです。
頂上に到着!
メコン川
プーシーの丘からの眺めは良いです。ただ、頂上はそんなに広くないので、夕日の時間帯はかなり混雑するそうです。
山を下ると黄金の仏像。
寺院があり、僧侶も暮らしています。
❹ナイトマーケット
夕方になると、プーシーの丘の北側にマーケットが出現。
石鹸。
ベトナムでも見たような色使いの器。
ポーチは可愛い。
このスカート。サパの少数民族が履いていたような気が・・・。土産売場は大きく、種類は豊富でした。そして、ベトナムお土産と被っているものが多数あります。ただ、土産物の種類的にはベトナムよりも多いような印象でした。
短期旅行だったら購入したかったカバンや置物が沢山!!
ナイトマーケットを入ってすぐ左に曲がるとフードストリートがあります。
一皿に乗せ放題で15,000キープ。おかわりはなしです。
メコン川の魚?30,000キープ。2人で分けました。
魚は内臓の処理がされていて臭みもなく、美味しかったです。ただ、ビュッフェ形式の方の味はいまいちかな。ただ、物珍しさから沢山の観光客が食事をしています。
個人的にかなり好みだったのがソーセージ!
中央上段の、曲がった長いソーセージです。注文すると温めなおしてくれます。
サイ・ウア 10,000キープ。
ラオスのソーセージは一部凄く辛いのがあるらしいですが、これは全く辛くなく、でも味がしっかりついていて外はカリカリ、ジューシーで凄く美味しかったです。ビールが進む味。
カオ・チー 5,000キープ
日本の五平餅のような見た目。もち米を固めて卵を塗り、あぶったものです。お餅を焼いた、そのままの味。1枚で満足。
そして、ナイトマーケットを東に進むと、絶品カオソーイ屋があります。Ounheun Rdと交差した角です。
(右側のタイ人(旅行者)とはクアンシーの滝で再開しました。皆観光する場所は一緒。)
カオソーイ 20,000キープ
ラオス北部の名物料理で、ピリ辛の肉味噌ライスヌードルです。見た目ほど辛くなく、凄く美味しいのです。麺の上に乗せられたお肉が良い感じで、見た目も凄く美味しそう。
付け合わせの野菜と一緒に頂きます。レタスや生もやし、香草類は小さくちぎってスープの中へ。インゲンは赤い容器に入った海老味噌(?)にディップしてたべます。これが塩気があってまた美味しい。
カオソーイも食べやすくて、粗挽き肉が最高。もちもちの太麺もピリ辛濃厚スープによく合います。ナイトマーケット入口にもあるので、ルアンパバーンを訪れたらぜひ食べてもらいたい一品です。
他の美味しいもの
➊Atsalin Restaurant
ラオスはローカル向けのレストランが少ないです。そんな中、地元民で賑わうレストランがAtsalin Restaurant。殆どのメニューが15,000キープ~20,000キープというお手頃価格です。
チキンバジルライス 15,000キープ。
辛さ控えめでお願いしたけど結構辛い。だけど味付けが凄く良くて、日本人好みなのです。日本人が好きなチャーハンだと思います。
➋みつ豆風スイーツ・ナムワーン
そしてAtsalin Restaurantの目の前にあるのがラオス版チェー・ナムワーン。
5種類のゼリーや甘味を選んで、ココナッツゼリーの中に氷と一緒に混ぜます。
ナムワーン 5,000キープ。
ナタデココとお餅みたいなコーンとパイナップル、カラフルなゼリーなどをチョイス。冷たくて最高に美味しい。ベトナムのチェーを思い出す味。みつ豆風のスイーツです。
❸メコン川沿いレストラン
せっかくなのでメコン川沿いでお食事します。
ラオスの主食・もち米のカオニャオ(スティッキーライス)とラオスの代表料理ラープ。「カオニャオ」の器は竹で編んだ「ティップ・カオ」
ラープは肉にパクチーなど香草やレモンなどを混ぜて炒めたもの。注文したのはラープムー(豚)。しっかり味でご飯が進みます。
美味しい、けどスティッキーライスは少し固い。炊いて時間が経ったご飯のような印象です。でも、スティッキーライス自体は美味しいので完食してしまいます。
ルアンパバーンで持ったスティッキーライスの印象は「美味しいけど感動までではない」。だけど、後々ラオスを旅する中でアツアツのスティッキーライスに出会って、一番大好きなラオス飯になったのがスティッキーライスでした。
次は4日滞在したルアンパバーンを後に安らげる街・ノーンキャウへ向かいます。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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