【カンボジア】負の遺産トゥールスレン博物館とキリングキールド

カンボジア
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シェムリアップ観光を終え、5月11日カンボジアの首都、プノンペンに到着しました。プノンペンでは5月11日~13日まで2泊3日ゆっくりと滞在しました。

プノンペンでの目的はトゥールスレン虐殺博物館とキリングフィールドの2つだけです。

【場所】プノンペン

【気温】最高37度 最低27度

【通貨】カンボジア国内は主にドル通貨を使用。
1$=111円 1$=4000リエル(殆ど固定レート)

初のスリーピングバス 寝心地は最高!

シェムリアップからは23時出発のスリーピングバスでプノンペンに向かいます。

利用したバス会社はキャピタルツアー8$。カンボジア国内で現地人・外国人ともに人気のバス会社です。シェムリアップではパブストリート付近を出発、プノンペンのオルセーマーケット付近のオフィスに停まるので凄く便利です。

一部バス会社では郊外に停まることがあるみたい・・・。

スリーピングバスなのでバス内は靴を袋にいれます。

初のスリーピングバスでドキドキしたけど、3列シートの180度フラット!これは嬉しい。上段なので荷物が落ちないか少し心配でしたが快適に眠ることが出来ました。(枕は硬いです。)

23時定刻通りに出発しトイレ休憩は2回、5時15分頃オルセーマーケット付近に到着しました。

到着時は意外と明るかったので徒歩で予約した宿へ。

アーリーチェックイン不可だったので、朝6時からオープンしているCafe Amazonで時間を潰しました。Cafe Amazonはプノンペンに何軒もあるチェーン店で、wifiも早く早朝バスの時も凄く便利です。

フレッシュミルクフラペチーノ1.8$

 

プノンペン観光はレンタルサイクルで

プノンペンではノーマルタイプの自転車を借りて観光しました。前回、シェムリアップでの辛さからマウンテンバイクには絶対に乗らないと決めたのですが、普通の自転車は別。

高校生の時の自転車通学を思い出し(その時は片道5km弱でしたが)10kmぐらいなら大丈夫かな、という軽い気持ちでレンタルしました。

トゥールスレン博物館は市内にあるので徒歩圏内ですが、キリングフィールドが遠いんですね。バイクタクシーだと往復10$程度で行けます。レンタルバイクとあまり値段が変わりません。

コストダウンのため、レンタルサイクル(2$で行きました。オルセーマーケットのキャピタルツアーオフィス周辺にレンタルバイク屋が並んでいます。

ギア付きカゴ付きです。貸出前には空気圧などチェックしてくれます。

結果的には大正解!

アップダウンのない道のりなので、気持ちが折れることは全くなく観光することが出来ました。初心者の私には、慣れないマウンテンバイクよりも使い慣れている普通の自転車の方が楽なようです。

自転車レンタルの場合、キリングフィールドまでの道のりは整備されたメインロードを通る方が良いです。近道の砂利道を通ってパンクした、という話を何回か聞いたのでご注意ください。

 



クメールルージュの処刑場・キリングフィールド

カンボジア内での内戦後政権をとった、ポルポト率いるクメールルージュ政党。当時はアメリカを追い返した政党として英雄視されていましたが、ポルポトは極端な原始共産主義者でした。

原始共産制のモデルは人類の初期の社会である狩猟採集社会に見られ、そこには階級支配は無く、富の余剰も作成されない。

原始共産制の社会では、健全な身体を持つ全ての人間は食料の獲得に従事し、狩猟や収集により産み出されたものを全員が共有する。原始的な社会では産み出されたものは即座に消費されるため、余剰は産み出されず、衣服などの個人的な物品を除けば私有財産はほとんど存在しなかったであろう。

wikipediaより引用

お金はいらない、みんなで農業をして協力し合おって昔の良き時代に戻ろう、ということです。そして貨幣は廃止、学校や病院は閉鎖され、私財を持つことや宗教や音楽は禁止されました。

これに反対する人は虐殺され、また「自分たち政党トップ以外の知識人は不要だ!」という考えや復讐・反乱を恐れたポルポトは医者や教師、学者などの知識人、そして知識人と思われる人(メガネをかけた人、外国に行った人、外国語を話す人、本を読む人)などを次々と虐殺していきます。

一説では1979年までの僅か4年で国民800万人のうち約300万人が虐殺されたといわれています。恐怖政治です。

 

その処刑場として利用されたのがこのキリングフィールド。Killing field(=処刑場)はカンボジア国内で100ヵ所以上発見されており、その中でも最大の処刑場が首都・プノンペンにあるこのキリングフィールドだったそうです。

キリングフィールド入場料6$(音声ガイド含む)。

チケット売り場の横で日本語の音声ガイドのイヤホンを受け取ります。

音声に従って敷地内を進んでいきます。歴史だけでなく処刑方法や実際に生還した人のストーリーなど詳細に解説があります。

犠牲者の衣類や骨、処刑に使用された刃物や木が当時のまま残されており、当時のことを想像すると写真を撮ることが出来ませんでした。文章だけですがお付き合いください。

 

キリングツリー

大木に大量のミサンガが吊るされて、そのままの形で残っています。キリングツリーはその名の通り処刑に使われる大木。処刑された大人に関係する赤ちゃんをこの木に打ち付けて殺したそうです。

「雑草を取り除くなら根こそぎ

ポルポトの言葉です。

反逆者の家族や子供からの報復を避けるため、全く関係のない赤ん坊や女性子供も殺害されました。

マジックツリー

キリングフィールドの周囲に住む人間には、この土地が処刑場とは知らされていませんでした。どうして処刑場だと分からなかったのか、それは処刑の際の叫び声を消すため、大音量の音楽を流すスピーカーが木に取り付けられたためです。

昼夜関係なく、クメールルージュの革命歌が大音量で流れていたそうです。

慰霊塔

敷地内に入ってすぐ、目の前に現れる塔が犠牲者の慰霊塔です。

慰霊塔内には犠牲者の頭蓋骨が丁寧に並べられています。頭蓋骨は、子供から大人まで大小さまざま。そして形も不揃いです。陥没していたり、穴が開いていたり、折れていたり・・・。

銃の使用はお金が掛かるため、殺害にはナタや刃物、ヤシの木のギザギザした皮などが使用されました。この頭蓋骨の形からも殺害に使用された農具が何か分かるそうです。かなりの苦痛を伴ったことが想像されます。

 

ポルポトの大虐殺をベトナム軍が公表した当時は、どの国も全く信じなかったそうです。それも当然、今の時代に非人道的な大量虐殺が行われていたとは、本当に信じ難いことです。

 

トゥールスレン虐殺博物館(S21)

キリングフィールドの後に訪れたのが、トゥールスレン虐殺博物館。もとは学校です。

「学問は不要」という考えから、プノンペンの中心にある無人となった学校を尋問・拷問を行う施設に転用しました。

使用された2年9か月の間に収容された人数は2万人弱。そのうち生還したのは僅か8人でした。収容された人は全く罪のない人たちでした。看守には10代の無垢な少年少女がなる事が多かったそうです。

外からみたトゥールスレン博物館。使用されなくなってから数十年が経過した今、プノンペンの街中にあるにも関わらず、この一帯だけ重い雰囲気を感じます。

入口で入場券を購入。8$。(入場料5$+音声ガイド3$)

深く知るために、音声ガイドは利用したほうが良いです。

 

学校の校舎です。

内部は発見時のまま、拷問具や拘束具が残され、床や壁には血痕もあります。収容者の写真や少年少女の看守の写真も展示されており、非常に生々しく、恐ろしいです。

こちらも内部は写真を撮っていません。ぜひ訪れて直接目で見て聞いてください。

自殺防止の金網。音声ガイドを聞きながらだと2時間以上掛かります。

人間の残酷さ・恐ろしさを感じる場所です。ガイドを聞くと非常に暗い気持ちになりますが、人として知らなければいけない歴史だと思います。

この博物館はプノンペンの中心地にあります。この収容所が使用されていたのは僅か40年前。周囲に住むカンボジア人たちはいったいどんな思いで過ごしているのだろうと思うと非常に心苦しいです。

カンボジア人にとって、ポルポトによる大虐殺は昔のことではありません。「できれば当時の出来事は掘り起こさないでほしい」と願う国民が殆どで、学校教育でもその出来事については最近まで触れられていなかったそうです。ポルポト時代の歴史教育が始められたのが2010年。ごく最近です。

地雷博物館もですが、過去の惨事を繰り返さないために負の歴史を習うことは凄く大事だと思います。

 

非常に重たい内容となってしまいましたが、どの国でも人間の過ちがあり、その上で今の平和があります。私たちが今、いかに幸せな生活を送っているのか再認識させられました。再び同じ過ちを繰り返さないためにも、プノンペンに来たらぜひ訪れてほしい場所です。

一日の締めくくりはマッサージで

カンボジアで最後の日、疲れを癒すため、全身マッサージに行きました。東南アジアは格安マッサージが多い一方、力強く痛すぎるだけ・・・という店も多いので、いつも口コミを見て店を決めています。

プノンペンで選んだのはELEPHANT MASSAGE & SPA

地元民が通うという格安マッサージ店です。

ボディマッサージ6$(1時間)をお願いしました。

2階の部屋に案内されました。個室です。

想像以上に綺麗な場所!ベッド3つありますが、1人で独占状態でした。着替えも準備されています。

施術者はお姉さん。カンボジアって携帯をいじりながらマッサージをするイメージがあったのですが、時間の確認ぐらいで、最後まで丁寧にマッサージしてもらいました。強さも弱すぎず強すぎずの丁度良い強さ!痛気持ちいぐらいです。

トゥールスレン博物館の近くでアクセス良好。なかなか良いマッサージ店でした。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

プノンペン観光後はベトナム・ホーチミンに向かいます。

コメント

  1. 匿名 より:

    はじめまして。
    いつも楽しく拝見させていますが、楽しいだけが旅じゃありませんね。
    人類の負の歴史、重たいですが・・すごく勉強になりました。ありがとうございます。

    • ゆかり ゆかり より:

      はじめまして。こちらこそコメントありがとうございます。
      数十年前にこんなにも残酷なことが行われていたとは本当に衝撃的でした…。また機会があれば、ぜひ訪れてみてください^^