世界一周14ヵ国目イランの総まとめです。
1.滞在日数・行程表・ルート
滞在都市:マシュハド,ヤズド,ゲシュム島,シーラーズ,エスファハーン,サルアガセイエッド,ラシュト,アルダビール
滞在日数:2019/8/4~8/23 20日間
行程表・ルート:
1日目 マシュハド泊 アシガバート(トルクメニスタン)→マシュハド移動
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2日目 マシュハド泊
3日目 午前:マシュハド観光 午後:夜行バス(マシュハド→ヤズド)
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4日目 ヤズド泊
【イラン】オアシス都市ヤズドは旧市街が面白い
5日目 午前:ヤズド観光午後:夜行列車(ヤズド→バンダレアッバース)
6日目 バンダレアッバース泊
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7日目 ゲシュム島泊
8日目 午前:ゲシュム島観光 午後:夜行バス(ゲシュム島→シーラーズ)
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9~10日目 シーラーズ泊
11日目 午前:シーラーズ観光 午後:夜行バス(シーラーズ→エスファハーン)
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【イラン】シーラーズでお勧めの伝統料理を食べられる安いレストランと安宿
【イラン】世界遺産ベルセポリスとシーラーズ市内観光
12日目 エスファハーン泊
13日目 グーチャン泊(サルアガ村行きの途中でホームステイ)
【イラン】金曜日のピクニックに参加!イラン人はピクニックが大好きだった
14~15日目 サルアガセイエッド泊
【イラン】秘境・サルアガセイエッド村への行き方
【イラン】屋根の上に道路があるサルアガセイエッド村を訪問
16日目 午前:サルアガ→エスファハーン移動 午後:夜行バス(エスファハーン→ラシュト)
17日目 ラシュト泊
【イラン】ラムサールにあるラジウム温泉への行き方
【イラン】ラシュトは焼き鳥天国!ただし生焼けにご注意を。
18~19日目 アルダビール泊
【イラン】ラシュトからアルダビールへの行き方とご当地グルメ
20日目 夜:アルダビール→バクー(アゼルバイジャン)移動
2.イラン滞在費用
総費用:28,435円(キャッシング手数料など除く)
滞在日数:実質19日間
1日平均:1,497円
【通貨】1$=42,000リアル(公定レート)1$=117,500リアル(闇両替レート)1$=108.5円
※イランには2種類の通貨があります。紙幣はリアル。店舗での記載は基本的にトマン。10リアル=1トマンです。
食費 5,781円
交通費 10,380円
宿泊費 7,023円
観光費 4,772円
その他雑費 479円
イラン電子ビザ代2,542円(諸手数料含む)が観光費に含まれています。アライバルビザ(2019.11.25現在、60€または73$)と比較すると電子ビザの方が安いです。
イラン人は本当に優しいです。実質19日間の滞在中、3日間ホームステイ(マシュハド,グーチャン,アルダビール)させてもらったり、初対面のイラン人がタクシー代を支払ってくれたり…。凄く親切にしてもらったおかげでイランでは殆ど費用が掛かっていません。
2-1.食費 5,781円
1日平均 304円
イラン料理と言えばチキンケバブ!そしてファーストフード(ハンバーガー)。正直、イラン料理はバラエティが豊富ではなく、長期滞在者は「飽きる」という人も多いです。
ケバブは家でも店でも、ピクニックでも定番中の定番。もちろん美味しいです。
結婚祝いの時は鶏肉ではなくヤギ肉になるようです。
イラン料理の中で一番美味しかったのがアーブグーシュト(通称ディジー)。細かくちぎったナンをスープにつけて、潰した具材は野菜と一緒にナンに巻いて食べます。
こちらはケバブの下にタ・チーンというサフランなどで固めたケーキ型のご飯。エスファハーンで食べたこのお店はヨーグルトが混ぜてありました。外はカリカリ中はしっとり、お米の食感が残りつつ甘味があって美味しいのですが、お腹にずっしりときます。
ゴルメザブズィも定番。豆や野菜、肉などを煮込んだ料理。辛くなく食べやすいのですが、少し酸味があり好みの分かれる味わいです。
ナンの種類も豊富。ただ、分厚くもちもちだった中央アジアと比較してイランのナンは薄い。イラン人は薄いペラペラ(またはカリカリ)のナンが好きなようです。
アルダビールのハルバシア。粒あんにココナッツパウダーをかけたような味。
アルダビールのチョッキーメ(左)とスペッツォ(右)。こちらは絶品。
イラン料理は外食だけでは同じようなメニューが続くため飽きやすいと言われていますが、ホームステイすると、外食では食べない家庭料理を頂くことが出来ました。
↑酸味が聞いた牛乳。どの家庭でも飲まれていますが、これも好みが分かれる…。私は得意ではありません。
また、イランには果物が沢山!中央アジアと同様安くて美味しいです。その中でもとくに好きになったのはこちら。
イエローパルム。イランでは「アールン」と呼ぶようです。こちら通常のパルムの黄色バージョンなのですが、甘くて美味しい。外れがない。例えると、アメリカチェリーの粒の大きいバージョンのような美味しさでした。
フレッシュジュース屋も沢山。1杯100円前後です。生絞りジュースも良いですが、私は氷と一緒にミキサーにかけた方が好き。メロンジュースは意外な美味しさです。
また、ブドウは中央アジアでは甘くないものが多かった印象でしたが、イランのブドウ(小さい物)は皮ごと食べることが出来、甘くて美味しかったです。
イランは禁酒国。法律で飲酒は禁止されて実際にはおり、当然スーパーでは販売されていません。しかし実際には多くの国民が隠れてお酒を楽しんでいるようでした。今回ホームステイさせてもらった家でも1度だけ、晩酌をする機会がありました。
↑コーラの容器に入っているけど中身はウォッカ。中にはワインを造っている家庭もあり、密造・密輸したアルコール飲料は比較的手に入れやすいようです。
2-2.移動費 10,380円
主な長距離移動
マシュハド~ヤズド(ノーマルバス) 600,000リアル(=553円)
ヤズド~バンダレアッバース(列車) 690,000リアル(=636円)
バンダレアッバース~ゲシュム島(船) 300,000リアル(=276円)
ゲシュム島タクシーチャーター2日間 45$(=4,882円)
ゲシュム島~シーラーズ(VIPバス) 770,000リアル(=646円)
シーラーズ~エスファハーン(VIPバス) 450,000リアル(=422円)
エスファハーン~ラシュト(VIPバス) 760,000リアル(=712円)
ラシュト~ラムサール(乗り合いタクシー) 往路280,000リアル(=262円)+復路300,000リアル(=281円)
ラシュト~アルダビール(乗り合いタクシー) 500,000リアル(=480円)
イランはガソリン代が安いこともあり、移動費は激安です。夜行バス、夜行列車でも500~1,000円程度。長距離バスはノーマルバス(4列)、VIPバス(3列)とありますが、両方乗った感想としてはVIPバスの方がお勧めです。数百円(場合によっては100円程度)で乗り心地が全く違います。
快適さでは夜行列車>VIPバス>ノーマルバスでした。
↑ノーマルバス(3列シート)
↑VIPバス(3列シート)。背もたれの角度、座り心地、広さが全く違いました。モニターが付いている場合が殆ど。VIPバスの約50%の割合で充電口やwifiがありました。
VIPバスや夜行列車にはお菓子+飲み物が配られます。
夜行列車は3段ベッド×2の6人一部屋。男女別です。完全フラットなので一番快適でした。
また、イランはタクシーも格安。イラン人は優しい人が殆どですが、タクシー運転手だけは別だと思った方が良いです。ぼられたり、あとから上乗せした金額を請求されたり、お釣りを払わなかったりということが日常茶飯事。
そのため、Snapp!というタクシー配車アプリを利用していました。一部利用できない地域もありますが、フリーのタクシーに乗るよりも安いので現地人も積極的に利用しています。アプリ利用すると、10kmの移動でも100円以内で移動できることが殆どなので、乗り換えが面倒な観光地へ行くときなどはタクシー利用が便利です。
2-3.宿泊費 7,023円
1日平均370円
実際には19日間のうち夜行バス(列車)を5回、無料でホームステイを3回(+ゲシュム島で2回)しているので実際に宿に泊まったのは9日間。1日平均780円。
イランは物価の割に、安宿は多くないように感じました。ただし地域によります。外国人の多いシーラーズやヤズドには評価の高い良い宿が沢山あった印象です。特にこの2つの宿は朝食が最高でした。
2-4.観光費 4,772円
内訳
沈黙の塔 200,000リアル(=159円)
エラム庭園 200,000リアル(=159円)
チャックー渓谷 50,000リアル(=46円)
星の谷 50,000リアル(=46円)
ベルセポリス 200,000リアル(=159円)
ナグシェ・ラジャブ 80,000リアル(=75円)
ベルセポリスとピンクレイクツアー 500,000リアル(=469円)
マスジェデ・ナスィーロル・モスク(ピンクモスク)300,000リアル(=281円)
ラムサール宮殿 200,000リアル(=187円)
ラムサール温泉 60,000リアル(=56円)
シャイフ・サフィー・アッディーン廟 350,000リアル(=328円)
イラン電子ビザ代 20€(=2542円)
イランの観光費も安いです。施設入場料の多くは200,000リアル。リアル暴落のおかげでベルセポリスなど世界遺産も200円以下で見学することが出来ました。また、礼拝に使用されているモスクは入場無料のところが多いです。
観光費の多くはビザ代が占めています。それでもアライバルビザは60€のところ、電子ビザ20€だったことを考えると安いです。
↑マシュハドの礼拝時間は圧巻。
↑ゲシュム島の絶景と仮面をつけた女性。
ピンクモスク。
ピンクレイク。
↑ベルセポリス
↑シーラーズ
↑サルアガセイエッド村
↑アルダビール
2-5.その他雑費 479円
スカーフやトリートメントなど。
頭に巻くスカーフは種類豊富。入国審査時から必要なので、1枚は事前に準備しておく必要があります。
3.まとめ
当初は2週間程度の予定だったのですが、イランの見どころは多く点在…。そのためいつのまにか時間が経ってしまい、気が付けば20日間も滞在していました。
ロンリープラネットにも記載されていたようなのですが、イラン観光の一番の見どころは「人」です。イラン人は本当に優しい。仲良くなった人がご飯代やタクシー代を支払ってくれることも。出会った旅人に「イラン人は優しすぎる」とよく聞いていましたが、それは本当でした。
どの街にいても大抵英語を話せるイラン人は助けてくれるし、「Welcome to Iran」と声を掛けてくれます。ほぼ毎日Welcomeと声を掛けてもらったような…。私も日本に帰って外国人に出会ったら「Welcome to Japan」と声を掛けたいと感じました。
そしてイランには日本同様、おもてなしの文化があります。日本の「おもてなし」はイランでは「メフモンナヴァージ(=厚遇)」。さらにイラン人は客人好き。客人を家に招待する習慣があり、友人や客を家に招待してパーティをする、ということが日常茶飯事です。
私自身も、約3週間の旅行で何度も家に招待を受け、合計3回ホームステイさせてもらいました。ホームステイしてこそイラン人の日常を知ることが出来ます。イラン旅行する場合は、旅程を固めずぜひ時間にゆとりをもって旅行してみてください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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