ペナン島観光を終え、美食の街イポーへ。
当初は行く予定がなかったのですが、「クアラルンプールに住む人が食事のためだけに3時間かけて訪れる」という話を聞いて興味が湧いてしまいました。そして1泊だけのつもりが、居心地の良さから2泊に。
イポーで食べて美味しかったオススメの絶品グルメ、観光をご紹介します。
【場所】イポー
【気温】最高32度 最低24度
【通貨】1リンギット=26.53円
➊イポーとは
錫(スズ)鉱業により発展したマレーシア第3の都市。
中国系の華人が人口の70%を占めており、カルスト地形から生み出されるミネラルたっぷりの硬水によりイポーの料理が美味しくなると言われているそうです。マレーシアの中でも美食の街として有名です。
とくに有名なイポー名物が、もやしとチキンライス。
イギリス植民地時代の影響でレトロな街並みも魅力的です。
イポー駅。
イポー市役所。
カラフルな街並み。
オシャレな路地裏。
➋イポーで食べた美味しいもの
モヤシとチキンライス、老黄
まず訪れたのはイポーのチキンともやしで一番有名なお店。老黄(LOUWONG)。
チキンの消費量がイポーで1番らしいです。黄色の看板が目印。
チキンが吊るされています。
お待ちかねのタウゲアヤム(タウゲ=もやし、アヤム=チキン)。
昼食よりも少し早い時間に訪れたため、チキンライスは注文せず、蒸し鶏ともやしのみの注文です。
もやしは日本のものと比べて太くて短い。ミネラルたっぷりの水で育った太いもやしだから、シャキシャキの触感でもやしなのに美味しい!毎食食べたいぐらい。
チキンは凄くしっとり。しっとりしているのに歯ごたえあり。繊維なんて全く感じません。確かに評判通り美味しい!そして何よりもやしとチキン、両方のタレが凄く美味しいのです。
確かに美食の街だと感じました。
チキン11リンギット、もやし2リンギット、中国茶0.6リンギット。
チキンが一番美味しい、高温街芽菜鸡沙河粉
ただ、この一番の有名店を超えた美味しいチキンのお店がありました。
それがこちら。高温街芽菜鸡沙河粉。MARI HOSTELから徒歩5分以内。
老黄とは異なり、夜のみの営業です。そして開店直後から行列が出来ると地元で有名なお店です。
大変混雑するという評判からオープン直後に訪れて席を確保。店内満席です。
老黄は観光客、高温街芽菜鸡沙河粉は地元民が多い印象でした。
こちら、入ってすぐにドリンクを聞かれます。食事メニューと食事の配膳は店主のみが行うそうなので、地元民の皆さん席でじっと待ちます。
店主が入った順番を覚えていて、入った順に聞いて回るようです。
私はタウゲ小(もやし)とアヤム小(蒸し鶏)とクイッティアオを注文。
クイッティアオ(沙河粉)とはお米で作った平麺のこと。この店はライスを置いていないので、皆さんクイッティアオを注文します。
このクイッティアオが絶品・濃厚!鶏の出汁がこれでもかという程出て、スープがとにかく美味しい。普段、麺類のスープは残すようにしているのですが、スープまで完食してしまいました。
もやしは太くてシャキシャキ。やっぱり美味しい。たれも好き。老黄との違いは私にはよく分かりません。どちらも美味しいです。
鶏は一番おいしい!!!
思わず「美味しい」と言葉に出るほど。老黄のチキンもおいしかったけど、こちらのチキンの身の方がしっとり・プリプリとして本当に美味しくて感動しました。
もやしは美味しいのだけれど、もやしを抜け出していない感じ。チキンはチキンを超えて別物のような・・・。上手く表現できませんが、今まで食べた中で一番おいしい鶏肉だと思いました。
チキン6リンギット、もやし6リンギット、クイッティアオ6リンギット、オレンジジュース3リンギット。
トータル21リンギット(≒550円)とマレーシアにしては高くなりましたが、その価値のある食事でした。(もやしは他の店と比べると少し割高。)イポーで一番お勧めしたいお店です!
食べ終わって帰る時は、入店待ちの行列が出来ておりました。流石人気店。
昔ながらのプリン、天津茶屋
鶏が美味しければ卵も美味しい!つまり、卵を使ったプリンやエッグタルトも美味しいと評判です。
プリンは旧市街(オールドタウン)にある、天津茶屋(RESTORAN THEAN CHUN)が有名です。
こちらでもクイッティアオ、タウゲ・アヤムを食べることが出来ますが、プリンは殆ど皆さん注文されています。
プリン3リンギット。
昔ながらの味わいのプリンに甘いカラメルソースがかけられています。こちらも美味しい。幸せ。
エッグタルトの永成茶餐室
日本でも紹介されている(らしい)エッグタルトのお店、永成茶餐室(KEDAI KOPI WENG SENG)。
休日だと、午前中のうちに売り切れてしまうと聞いたので午前中に買いに行きました。
皮はポロポロ落ちやすいパイ生地。中身はとろり。美味しい。
今日の記事、美味しいと何回も書いていますが、美味しかったです。
他のお店のエッグタルトも食べましたが一番中身がとろとろ、しっとりとしていました。
ホワイトコーヒー発祥の店、南香茶餐室
オールドタウンにある南香茶餐室(KEDAI MAKANAN NAM HEONG)、天津茶屋の近くにあります。
イポー、オールドタウンホワイトコーヒー発祥のお店として有名です。
ホワイトコーヒー「白珈琲」。「白」は中国語で「何も入っていない」という意味。日本では白湯(さゆ)が馴染み深いですよね。
豆を焙煎する際にマーガリンと砂糖を加えるのがもともとのローカル珈琲。実際には何も入れていないわけではなく、マーガリンと砂糖の比率を減らしているそうです。
暑いのでコールドで注文。2.2リンギット。表面は少し泡立っています。
濃厚で甘い!コーヒーが苦手な人でも飲める味です。甘いけど、このコク。確かにはまりそうです。
そしてこちらのお店ではエッグタルトも店の前で焼いており、焼き立てを食べることが出来ます。
エッグタルト2.2リンギット。
パイ生地に中身はとろっ。焼き立てで温かいから余計にと美味しい。どちらかというと、中身はプリンのようでした。
イポーのエッグタルトはどこも甘さ控えめなので食べやすいです。
移動日だったので、翌日用に思わず2つ購入。
出来立ての豆花、Funny Mountain
出来立て、アツアツの豆花が食べられるお店がFunny Mountain。チキンともやしで有名なお店、老黄のすぐ近くにあります。
豆花(トーファ)とは豆腐を少し固めて杏仁豆腐のような触感にしたものです。
注文するとこの中から器に移してくれます。
売り切れ次第閉店です。午前中に行ったけど、量が結構減っています。
3リンギット。
優しい甘さのシロップと一緒に頂きます。出来立てアツアツで重すぎないのでデザートとして食べられます。なめらかな口当たり。初めて食べたけど美味しかったです。
カレーミー店、瓊南茶餐室
ニュータウンの少し北側、早朝からオープンするカレーミーのお店です。朝食からカレー。意外といけます。
正直、麺はあまり特徴がなくて普通だったけど、カレーが美味しい。
(私にとっては)激辛だけど、ココナッツミルクのおかげで少しマイルドになって、コクがありました。
コスパの良い、のっけ飯
有名なお店ではないし、特に感動するわけでもないけど、コスパが超良いお店です。
宿泊したMari Hostelの1階にあって激安なので、2回も利用しました。
最初にご飯をもらって、数十種類あるおかずから自由にのせます。
お会計は店員さんの目分量。
1食5.5~8.5リンギット程度です。自由におかずを乗せることが出来るので、食が偏りがちな一人飯に最高。何種類でも、好きなだけおかずを食べることが出来ます。
5.5リンギット
8.5リンギット。
そして嬉しいのが、中国茶と、スープが無料サービスなこと。注文しなくてよいからその分安上がりです♪
❸イポー観光
行くまでイポーは食事が美味しい、というイメージしかないのですが、意外と観光するところがありました。
オシャレな通り
オールドタウン内のLorong Panglima(Cocubine Lane)。
ポルトガルのアゲダの傘祭りのような。世界各国で人気なんですね。
ノスタルジックな通り。一部で、マレーシアの九扮!なんて呼ばれています。アクセサリーやお菓子の露店も。
中国人観光客皆さん、インスタ映えの写真撮影をしていました。
アート巡り
イポーもペナン島と同じくアートの街です。
オールドタウンにあるアート作品の場所には、こんな地図があります。インフォメーションセンターでも地図を貰えます。ペナン島・ジョージタウンと同じように宝探し気分で街を散策。
表示は7作品だけど、実際には地図に載っていないアート作品が沢山あります。
オールドタウンホワイトコーヒー。
こちら、机といすは本物。
水墨画のような雰囲気です。
そして、ニュータウン(新市街)にはアート作品の通りがあります。
Mural Art’s Lane
Ipoh world at Han Chin Pet Soo
イポーの歴史を知るならここ!英語か中国語のガイドさんが丁寧に説明してくれます。所要時間1時間程度。
入場無料ですが、寄付(10リンギット)をします。
事前にHPから予約してその時間に合わせていく必要がありますが、前日予約で大丈夫です。中国からの移民、客家(ハッカ)について学ぶことが出来ます。
Ho Yan For Museum
中国式ハーブティーの博物館です。
歴史博物館の隣。入場無料で最後には試飲があります。
試飲は3種類。日本語での案内もあって分かりやすいです。リラックス効果のあるホーヤンホル・ナイトが美味しかったです。
入場・試飲無料だけど、商売っ気は全くありませんでした。
Sam Poh Tong Temple
66番バスに乗って郊外へ。
イポー市内から南西に行くと、洞窟寺院が複数集まっています。観光客はほとんどおらず貸し切り状態。洞窟の中は涼しいです。休憩に丁度良い。
ただ、何か所もまわっていると、少し同じように見えてきます。
Kek Look Tong
先ほどの洞窟寺院から東に3km。一番行ってみたかった場所です。
観光した洞窟寺院の中で一番良かったです。イポーの観光で一番オススメかもしれない。ただ、市内から離れていて、バスでもアクセスが悪いです。タクシーで行くのが無難。
巨大な洞窟。
洞窟の手前には孔子の像。
天井から連なる鍾乳石。なかなか迫力があります。
この洞窟自体広く、迫力のある鍾乳洞です。そして、この洞窟を抜けた先にあるのが綺麗な庭園。
池を取り囲む庭園。
庭園内をお散歩していました。
中は涼しく快適です。鍾乳洞は人と比較するとわかるように、本当に巨大。大自然の力を感じる場所で凄く好きでした。
まとめ
イポーが美食の街というのは本当でした。美味しいものばかりで、とにかく沢山食べた毎日でした。
さらにKek Look Tongやアート作品など見どころ満載で、予想外に満喫した町でした。食事だけでなく観光客の数の面でも、丁度良い居心地の良さで、航空券の日にちが迫っていなければ、もう何日か滞在していたと思います。次回はクアラルンプールを越えて、世界遺産の街マラッカです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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