5月20日は世界遺産ホイアンの街から陸のハロン湾と言われる絶景が楽しめるニンビンの街への移動日。
ホイアン~ニンビン間は直通バスがあります。だけど、私はベトナム縦断の際にどうしても列車で通りたい、美しいと言われる場所がありました。それがハイヴァン峠(ハイバン峠)。
そのハイバン峠を列車で通過するため、あえてホイアン~ダナン(バス)、ダナン~フエ(列車)、フエ~ニンビン(バス)という若干複雑な移動手段を選びました。
【場所】ハイヴァン峠
【気温】最高36度 最低28度
【通貨】10,000ドン=46.5円
➊ハイヴァン峠とは
2013年にテレビ朝日「世界の車窓から」で紹介されて有名となりました。もともと鉄道愛好家の中では絶景ということで有名だったそうです。
ベトナム中部海岸にある、ダナンとフエの間にあるハイバン山を越える峠です。海と山が度々姿を現し、トンネルやカーブなど車窓に変化があり、美しい景色を見ることができます。
そのため、ダナン~フエ間の移動は列車移動がオススメとのこと。
長距離バスの場合、トンネルを利用するためハイヴァン峠からの絶景を見ることが出来ないそうなのです。バス利用の際のトンネルは東南アジア最長・6.3kmです。
➋ホイアンからダナンへバス移動
ホイアン~ダナン間はローカルバスがあります。
ホイアン市内中心部から少し北のダナン行きバスターミナルから、黄色のローカルバスに乗車します。
運行時間は5時~18時とのこと。所要時間は1時間です。
事前にシンツーリストでフエ~ニンビンの夜行バスチケットを購入していたので、時間を逆算して8時前ごろに宿を出発しました。
バス停に着くとダナン?と聞かれるのですぐにバスが分かります。8時15分バスに乗ってすぐに出発。
運賃20,000ドンをお支払い。すると、運賃を回収する女性が「荷物があるから合わせて40(40,000ドン)だ」と。事前に外国人料金でぼったくると聞いていたので支払わず。
すると「30」に減り、Noと伝えると降りろと言われるので5000ドンだけ追加で支払い。それ以降は何も言われませんでした。おそらく女性の懐に入っているのだと思います。
車内は古いです。もう一人の乗務員の男性が、側道にいる人にダナンに行くか声を掛けながら進みました。
男性にダナン駅に行きたいと伝えると、ちょうど良い場所で教えてくれました。
❸ダナン駅からフエ駅に列車移動
ダナンに到着後、まずはダナン駅に行き列車のチケットを購入します。
事前予約もできるのですが、近くに駅がなかったこともあり、直接窓口で購入しました。ベトナムの列車の時刻表はこちらで確認することが出来ます。(ベトナム語・英語のみ)
ダナン駅
ダナンからフエ駅まで81,000ドン A/C soft seatです。同じA/C soft seatでも車両によって値段が違うようです。10:03発が10:45発に遅延になったとのことで、このチケットにしました。
チケット購入後はダナン市内へ散策に行きます。
ベトナム独特のプラスチックテーブルで食事をしていた男性に招かれて、道端にある屋台へ。
後から調べて分かったけど、これは「ブン・ボー・フエ」20,000ドン。今いるのはダナンだけどフエ名物です。ライムを絞って少しパクチーを入れて食べます。
スープはコクがあって少しピリッと辛い、でも辛すぎない。普通のフォーよりもこちらのほうがスープに深みがあって好きな味わいでした。お肉も柔らかく食べやすいです。
フルーツシェイクもホイアンに来て安くなりました。15,000ドン
時間も潰したのでダナン駅に戻ります。入口で、チケットのバーコードをスキャンして待合室へ。ダナン駅ではWifiが利用できます。嬉しい。
結局10:05→10:45→11:40に変更となり、1時間35分の遅延でした。ベトナムの列車は遅延が少ないと聞いていましたが、今回は偶然?いづれにしても、夜行バスの時間があるので、1本遅い列車にしなくて良かったです。
列車に乗るために車線を歩いて越えます。
初のベトナム列車。
少し古めの普通の列車です。中央で向かい合わせになります。
乗客が乗った後に、ホースで水を掛けて掃除していました。
車内販売もあります。お菓子やフルーツ、飲み物など。
位置は高いけど、充電も可能です。
ダナン駅を出発。
早速海が見えます。
カーブが多く、意外と揺れます。ガタガタガタガタ。でもその揺れがレトロ感があり、たまらない。ずっとバス移動だった私には新鮮で、楽しいです。
大きなカーブで、電車が車窓から見える風景、凄く良いです。
心なしかゆっくり運転しているような気もします。
そして、快晴に近い天気。ハイヴァン峠は海抜496m。霧が立ち込めることも多いそうですが、綺麗な青空・奥まで見渡せる景色、最高の列車日和です。
このあたりは海底が見えてしまいそうな・・・。綺麗な海です。
途中の山道にも駅員さん。
ビーチリゾート?
フエまであと少し。川を越えます。
フエ駅に到着。
小さいけどオシャレな駅です。14時10分フエ駅。
まさに列車に揺られる旅。バス旅だと眠るだけですが、列車旅のお陰で最高に良い景色を眺めることが出来ました。これが10時間だと飽きると思いますが、2時間程度の短い時間なので飽きることなくあっという間にフエに到着。
ホーチミン~ハノイまでオープンバスチケットを購入する方も多いですが、実際に個別で購入+一部列車で殆ど値段は変わりませんでした。(またベトナム縦断の移動記事を書きます。)
ダナン~フエの列車移動、噂通りの良い移動手段、お勧めです。
❹フエ名物を食べる
フエはベトナム最後の王朝の都が置かれた町。王宮など古都として有名です。
ただ、あまり王宮にも興味がなかったのでwi-fi付きカフェでゆっくり時間を潰すことにしました。
the ONE COFFEE&BAKERY というカフェ。店内は広く綺麗でパソコン作業もしやすいです。
入店しようとすると店員さんがドアを開けてくれました。
チョコレートトッピングシェイクを注文39,000ドン。フルーツシェイクが多いので、普段のまないチョコレートにしてみました。超美味しい。
フルーツスムージーにもホイップが無料で付いて人気です。
the ONE COFFEE&BAKERY
カフェでゆっくりした後は、夜行バスなので早めの夜ご飯へ行きます。
フエの郷土料理が食べれるということで人気の Quán Hạnh(ハンレストラン) というレストランへ。
折角フエに来たのでフエ名物を注文。
左下はバインコアイ25,000ドン。
ベトナムのお好み焼きともいわれるベトナム名物バインセオのフエver.です。注文した具は豚と海老。これを一口サイズにして器に移し、右上のピーナッツソース、キュウリやレタスなど野菜を一緒に頂きます。
これはかなり美味しい!サイズも小さいのでおやつ感覚でも食べられそうです。ピーナッツソースも、肉やナッツなど入っていて美味しかったです。
下中央はバインクオン30,000ドン。
生春巻きを蒸したものです。「バイン=餅 クオン=巻く」という名の通り生春巻きより、もちもちした食感です。右下の甘酸っぱいたれや、ピーナッツソースに付けて食べます。
予想外に8本も出されました。多い・・・。美味しいけど、半分で満足しました。
完食して満腹です。フエビールも飲んで70,000ドン(=325円)、安いです。地元民が多いのも分かります。
Quán Hạnh(ハンレストラン)
❺フエからニンビンへの夜行バス移動
バスチケットはホイアンのシンツーリストで購入していました。219,000ドン。
シンツーリストは上で紹介したカフェやレストランの近くです。
ベトナムの寝台バス。そろそろ慣れてきます。
バス自体はフエ~ハノイ行き。殆どの人はハノイで降りるところ、ニンビンで途中下車します。念のため運転手でニンビンで降りると伝えたところ、驚いた顔。荷物とベッドの位置も確認されました。
結局ニンビンでは私しか降りなかったので、伝えていなかったら通り過ぎていたかもしれない・・・。
一応ニンビン到着の30分前に目覚ましを掛けて眠りました。ニンビンには朝5時到着です。
まとめ
ハイヴァン峠からの眺めを見るために、ダナンからフエへ列車移動。その結果としてダナンやフエでの街歩きや名物を食べ歩くことが出来ました。
バスであっという間に移動するよりも、ずっと楽しく思い出に残る良い時間になったと思います。
今回は名物を食べただけで出発してしまいましたが、次回訪れる時はフエ・ダナンの観光をしたいと思います。特に、ダナンのドラゴンブリッジ!ドラゴンが炎と水をはくというショーを見に来たいです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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