【トルクメニスタン】絶景・地獄の門へ夜行列車で格安に行く方法

トルクメニスタン
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トルクメニスタン一番の見どころは地獄の門とも呼ばれるガスクレーター。特に夜の地獄の門は想像を絶する異世界のような光景でした。ウズベキスタン・ヌクスからトルクメニスタン・クフナウルゲンチへ入国し、ダショグズを経由して夜行列車で地獄の門へと行きました。

公共交通機関が少なく、ヒッチハイクやシェアタクシーでは高い値段になるという噂の地獄の門ですが、列車を利用すれば格安・確実にアクセスできます。今回、夜行列車で深夜着・その後トレッキングして地獄の門へたどり着いたので、その行き方をご紹介します。

【場所】ダルバザ(ダルヴァザ)
【滞在日】2019年7月31日~8月1日
【通貨】1$=17マナト(闇両替レート) 1$=3.5マナト(公定レート)

1.地獄の門とは

旧ソ連時代の1971年、地質調査の際の落盤事故が起きました。その時、穴から噴出した天然ガスを防ぐために点火した炎が約50年経った今も燃え続けています。

直径60mの巨大なクレーターから燃え続ける炎の様子から「地獄の門」と名付けられ、その絶景を見るために観光ビザ入手が大変なトルクメニスタンに多くの外国人が訪れています。

ちなみに、年々ガスの噴出量が減り、炎が小さくなっているとの声や、政府による埋め立てが行われるなどの噂もあり、「地獄の門」が消えてしまう前に早めに訪れたい絶景スポットの一つです。

 

2.地獄の門への行き方

2019年現在、トルクメニスタン渡航の際はビザが必要。ただし、観光ビザを発行するためには、全行程のホテル予約や観光ガイド、往復チケットなどの予約を行った上で、書類提出する必要があり、時間的にも費用的にもビザ発行が大変な国の一つ。

そのため多くの旅人は、最大5日間有効のトランジットビザを発行して訪問しています。「ウズベキスタン↔アゼルバイジャンまたはイランの渡航にトルクメニスタンを経由(トランジット)する必要があるためビザを発行してください」というものです。

私は今回ウズベキスタン・ヌクスからトルクメニスタン・クフナウルゲンチへ入国し、イラン出国のビザをボーダー(国境受け取り)で申請しました。

ビザを大使館受け取りにするとトルクメニスタンの出入国日を変更することは出来ませんが、ボーダー受け取りの場合、実際の入国日が申請した出入国日と異なっていても、ビザ期限内であれば問題ありません。(私の場合、2019年7月1日申請、7月19日発行、10月18日までの5日間有効、という招待メールが7月23日に届きました。)

 

今回は、トルクメニスタンの町・クフナウルゲンチから列車を利用して地獄の門へ行く方法です。ウズベキスタンヒヴァの街からダショフグズの街に入る場合も同様に、列車で行くことが可能です。

 

2-1.ヌクスからクフナウルゲンチへの行き方

ウズベキスタン・ヌクスからトルクメニスタン国境の町クフナウルゲンチへ行きます。

9時頃 まず中央バザール隣の市内行きバスターミナルへ。そこから郊外行きのゴネカラバスターミナルへ行きます。「ゴネカラ」で現地人に通じます。5番マルシュ1,000スム。すぐに人数が集まって出発。

↓中央バザール

9時25分 ゴネカラバスターミナルからホジェリ行きマルシュ1,000スム。すぐに人数が集まって出発。

↓ゴネカラバスターミナル

10時 終点で降りて、タクシーを流しで捕まえて国境(ロシア語:ガリニッツァ)へ出発。15,000スム

10時25分 ウズベキスタン国境 滞在登録書を提出(数秒見ただけで全行程の確認はされず。)。ウズベキスタン人(トルクメニスタン人?)は全く列に並びません。出国審査は早い者勝ちです。

歩いてトルクメニスタン国境へ。国境入口でパスポートと招待メールを見せる。(パスポートだけ見せるとビザを探すので「トランジット」と伝えてメールを一緒に見せるとスムーズです。)

トルクメニスタン入国審査では既に3人の外国人家族と1人の外国人が。皆、ボーダー受け取りだったため凄く時間がかかりました。

1時間以上待って私の順番。

➊招待メールとパスポートを提出。
(メール画面を見せただけでは更に時間がかかりました。招待メールは事前に印刷する方が良いです。

➋右横の受付で75$現金で支払い(お釣りは渋られるため、出来るだけぴったりの金額で)。トルクメニスタンビザ申請時、大使館近くの銀行にて支払った10$とは別に必要なので注意。
領収証5枚すべて手書きなので更に時間が掛かります…。大使館でビザを受け取っている場合は、この行程が省かれるため手続きが早く済むと思います。

❸審査官のもとで、5日間の行程(毎日の滞在場所・ホテル名)を聞かれ、メモされる。
私は「1泊目ダショグズ、2泊目夜行列車、3~4泊目アシガバード、5日目イランへ出国」と答え、ホテルはGoogle mapかmaps.meに掲載されているホテルを適当に伝えました。「ダルバサ(地獄の門がある街)へ行く?」と聞かれたのでノーと答えます。

トルクメニスタン政府は外国人の地獄の門への渡航を快く思っていないため、「行かない」と伝えた方が良いです。

→無事にトランジットビザを入手。

❹荷物検査と荷物の中身を出してチェック(全員)。薬や武器を持っていないか質問される。
入国カードを記入。最初に「ツーリスト?」と聞かれるため、「観光目的ではなくただの通過だよ」と伝えるため「transit to Iran」と答えました。中身のチェックはコンタクトケースのポーチを開けられただけで、その他は簡単なチェックでした。
内服薬は大量に持っており、説明が大変なのでカバンの奥に隠して、小さいピルケースを見せて「痛み止めだよ」と説明するとOKでした。

結局トルクメニスタン入国したのは12時30分頃。入国審査だけで約2時間と非常に時間がかかりました。

国境出口から街へのタクシー乗り場までの数百メートルは、なぜか車での移動(無料)。徒歩は禁止。

12時50分 シェアタクシー3,000スム。(同乗者に聞くと4マナトとのことだったので、こちらから3,000スムでドライバーに提案。実際には30円程度なのでドル払いは勿体ないです。)

クフナウルゲンチのバザールで下車。

 

2-2.クフナウルゲンチからダショグズへの行き方

まずはトルクメニスタンの通貨・マナトを手に入れるためバザール内を歩きます。公定レートは1$=3.5マナトですが、闇レートは1$=18マナト。トルクメニスタン人はUSDを求めている人が多いので、多くの人が両替をしてくれます。その中で1$=17マナトで交渉成立したパン屋の夫婦と両替。

最初1$=15の言い値でしたが、1$=17で他の人に声をかけていると、最終的にそのレートで両替してくれました。両替後には、焼き立てパンのおまけも。

※ウズベキスタン・スム→マナトへの両替も同程度のレートで可能ですが、両替してくれる人が少ないため出来るだけ使い切る方が良いです。

時間があったため、世界遺産に寄ってから鉄道駅のあるダショグズの町へ行くことにしました。

バザールから世界遺産の建物がある場所へ 10マナト

↑クトルグ・ティムール・ミナレット。中央アジアで最も高いミナレット(67m)です。

世界遺産の建物はクフナウルゲンチの少し南側にまとまっています。

 

世界遺産からダショグズ行きシェアタクシー乗り場へ5マナト

ダショグズ行きシェアタクシー乗り場は下図の郵便局と左にあるモスクの中央、通り沿いです。

14時20分 15分程度待ってシェアタクシー出発。約90kmの道のりです。15マナト(1$以下)と格安。

途中のガソリンスタンド。

1L 1.35マナト。1Lが約8.5円と激安!流石天然ガス(輸出量世界4位)で潤っている国、シェアタクシー代が安いわけです。トルクメニスタンは謎に包まれた国なので意外ですが、GDPではカザフスタンに次いで中央アジア2位の国なのです。

16時 ダショグズの駅に到着。(駅は撮影不可。)

 

2-3.ダショグズから地獄の門への行き方

地獄の門の最寄り駅はイチョグズ(Ichoguz)駅なので、ダショグズ駅内のカウンターでIchoguz行きチケットを購入します(英語可)。

ダジョグズからアシガバート(Ichoguz経由)方面への列車は1日2本。Turkmenistan Railwaysのサイトで時刻表・料金を検索可能です。(英語不可。トルクメニスタン語、ロシア語のみ。)

ダショグズ駅→イチョグズ駅(アシガバード方面)は17:30発19:30発の1日2本。Plaskartは2等席、Kupeは1等席のような感じですが、違いはベッドの個数だけ。Plaskartは3段ベッドが2つの6人部屋。Kupeは2段ベッドが2つの4人部屋。

カウンターで17:30発Kupe席 28.1マナト(=179円)を購入しようとすると、しばらく待った末に「Ichoguz行きのチケットはありません」と言われてしまうトラブル発生!なぜか分からないけど、代わりにアシガバート行きのKupe席を購入50マナト(=319円)しました。寝台列車が数百円とは格安です。

後から考えると、個人旅行者に地獄の門へ行かせないための措置だったと思われます。政府が外国人にIchoguz駅行きチケットを販売しないよう通達しているのかもしれません。
結果的には、アシガバート行きチケットを購入しても、Ichoguz駅での途中下車が可能でした。

 

30分前には乗車。トルクメニスタン国内は駅の写真撮影が禁止なので写真がありません。

Kupe席は2段ベッドが2つある4人でのBOXシート。中国寝台ベッドの2段ベッドver.ですが、中国のものよりも広々としていました。椅子の下が荷物置き場。

 

同室の夫婦。パンやお菓子を分けてくれました。トルクメニスタン人女性の殆ど(特にアシガバード以外の街)は髪を隠しています。

そして17:30定刻出発。かなりの鈍行運転。

本当はアシガバード行きのチケットなので、約3$のホテル代と考えて翌朝地獄の門へ行くプランを考えていたのですが、車掌に聞くとイチョグズ駅に停車することが判明!

 

24:30 定刻通りイチョグズ駅到着。

Ichoguz駅からmaps.me上の点線に沿って地獄の門を目指します。約10kmの道のり。

駅は約10km離れているにも関わらず、地獄の門の光がはっきりと見えており、感動しました。

25:20 メインロードに到着。チャイハネ(地獄の門へ行く際に荷物を預かってくれるレストラン)は営業終了していると思ってため、看板の柱にメインバッグ(スーツケース)をチェーンで括り付ける。※自己責任です。

チャイハネへ行くと、深夜にも関わらず営業していました。水を購入できていなかったため購入(7マナト)し、25:40出発。

チャイハネから地獄の門までは砂漠道。地獄の門の灯りが見えるため迷うことはないですが、砂漠道は歩きづらいので、maps.meにある点線(車が通る道)をまず目指して、その上を歩くことを強くお勧めします。

チャイハネから離れると辺りは真っ暗。星空が凄く綺麗で天の川や流れ星も見えるため、星空を撮影しながらゆっくり歩きます。ただ、夜道の10kmトレッキングは本当に寂しく孤独です。もう一人の日本人と一緒に歩けて良かったと強く感じながら進みました。(星の写真は帰国後に編集頑張ります。)

8月1日の時点で、夜道は少し涼しいぐらい。ただ、残り1~2kmの地点になると、風向きによっては熱風を感じ汗ばむようになりました。

 

そして…。

朝4時前 地獄の門に到着!

2人でおおーという歓声。本当にこのクレーターの先は地獄に繋がっているかのような…この世のものではないように感じました。「地獄の門」という名前だけど神々しいです。

バチバチという燃える音と、伝わってくる熱気。数年前のブログではなかった、クレーターを囲む柵がありました。写真撮影が楽しくてお互い何枚も撮り合います。

 

ただ、犬が2匹吠える声がクレーター付近に響き渡っており、いつ姿を現すかと恐怖でした…。

そして、少し離れた場所にテントを組み立てて仮眠。夜は、夏でも意外と涼しいです。冬は寝袋必須。

日の出の5時頃起床して再び地獄の門へ。このマジックアワーの時間帯が最高でした。

薄明りに地獄の門は凄く映えます。暗闇の地獄の門は美しかったですが、夜明けの地獄の門も違う美しさがありました。

夜が明けるとテントや宿泊用のユルタが見えてきました。

 

2-4.地獄の門からアシガバートへ

睡眠時間が短いため、完全に夜が明ける7時過ぎ頃まで仮眠して、地獄の門を出発しました。

メインロードまで約10kmのトレッキング。日が昇ると一気に熱くなるので早めに出発します(トルクメニスタンは日中40℃以上!)。途中、バイクに乗った現地人に「2人で100マナトでどう?」と声を掛けられるけどスルー。

歩いている途中、乗せてあげるという人に出会い、有難くメインロードのチャイハネ付近まで乗せてもらいました。

9時 チャイハネでランチ。20マナト。

スープとパン。質素なのはしょうがないです…。

 

イチョグズ駅からアシガバードへ行く列車は日中にはないため、ヒッチハイクかバス、(空席があれば)シェアタクシーで行くことになります。ただし、バスも昼前と非常に遅い時間だったので、ヒッチハイクで乗せてくれる車を探しました。

10時20分 BMWの高級車が停車し、アシガバードまで乗せてくれることに。

13時20分 アシガバード手前に到着。事前情報通り、直接市内に入ることは出来ないようで、バスターミナルでバスに乗り換えました。

53番バスでバスターミナルから市内のホテル付近へ。0.5マナト(≒3円)と激安。

Kuwwat hotel(maps.meにのみ掲載)に10$で宿泊しました(wifiなし)。綺麗ではないですが、他に安宿が殆どないという噂のアシガバード。室内に冷蔵庫もあり、十分です。

 

その他まとめ

地獄の門は昼より夜が断然オススメ!真っ暗闇のなか唯一光り輝く様は感動です。

●夜行列車利用で格安に地獄の門最寄り駅のイチョグズ駅まで行くことが出来る。(イチョグズ行きのチケットは購入できないかもしれないが、アシガバード行きを購入しても途中下車可能。)

●同様の方法で、アシガバート駅→イチョグズ駅へ格安に列車移動可能。

●最新の時刻表はturkmenistan railwaysのHPにて。(ただし深夜移動時間を考えると24:30または24:21に到着の列車の方が良い。)

●チャイハネは夜行列車の到着時間帯でも利用可能。食事料金はあまり高くないが、荷物預け料は5$という噂。

●地獄の門への道のりはmaps.meの点線道を推奨。他の道は砂漠道かつ棘付きの雑草あり、長ズボンの方がベター。

●地獄の門付近の宿は近年値上がりが激しい。特に暗くなってからの到着では1泊素泊まり20$や25$を提示されたという人に何人か出会いました。

●地獄の門付近には野良犬(飼い犬?)がいるため注意。地球の歩き方によるとサソリもいると…。

●夏は野宿可能だけど、夏以外の季節は相当寒いらしいので注意。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。次回はアシガバート観光を市内編と郊外編に分けてまとめます。

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