キルギスの首都ビシュケクには、イラン・トルクメニスタンのビザ申請やカザフスタン観光、イシククル湖観光の拠点として、計11泊もしてしまいました。想像以上に滞在してしまった居心地の良さがあるビシュケクの、ガイドブックに記載されていない魅力をお伝えします。
【場所】ビシュケク
【滞在日】2019.6.19~6.25 6.30~7.1 7.7~7.10
【気温】最高37度 最低21度
【通貨】1ソム=1.56円
ビシュケク観光
➊ビシュケク街歩き
市内マルシュは10ソム。BUS.kgか2GISというアプリでオフラインでも現在地から目的地までのバス番号・ルートを簡単に調べることが出来ます。
なんでも揃うオシュバザール。オシュではなくビシュケクにあります。ただ盗難が多いようなので要注意。トマト2つだけ購入すると、金額が小さすぎてお金は要らないよ、と言われました。
殆ど値段が書いてあるので分かりやすいです。フルーツも野菜も、記載は1kgあたりの値段。5kgだとしても、1玉75ソム(=117円)。
有名なオシュバザールだけでなく、市内あちこちに小さなバザールがあります。バザール巡りは、南旅館の食事と一緒に次回の記事に。
アラトー広場。
キルギスには公園が多く、花も多いので素敵です。
マナス王像。1000年以上語り継がれている、キルギスを代表する英雄叙事詩のヒーロー。遊牧民の文学は、歌や詩、物語という形で伝わる口承文学です。
国立歴史博物館。入場料100ソム。キルギスの絵画や彩鮮やかな絨毯が展示されています。絵画は草原での遊牧民の生活やキルギスの景色、鷹狩り、羊の群れなど日常が描かれているので親しみやすいです。ただ、館内撮影禁止なのが残念。
焼き立てナンは絶品。バザールやレストランにある作り置きナンとは、美味しさが全く違います。アツアツのナンはもちもちで柔らかい。美味しいので、気が付いたら丸々1個なくなってしまいます。1個15ソム。
写真を撮り忘れたけど、キルギスのハンバーガーは100ソム前後でボリューミー。最後にバンズごと焼いてくれるからカリカリです。
ソフトクリームは20ソム前後。さすが、濃厚です。
キルギスの国民的飲料・ショロ。大麦を発酵して作られたノンアルコールドリンク。独特な酸味と塩気、そして少しザラザラとしたような舌ざわり。完全に好みが分かれる味わいです。街の至るところで販売されています。ちなみに「ショロ」は企業名で、「マクスム」とも呼ばれます。
キルギス人のオススメは一番パンチが効いた赤色のショロ。
私もトライしましたが、完全に苦手な味わいでした。何回も飲み続けると次第にハマってくるそうです。
➋毎週土日に開催されるフリーマーケット
ビシュケク内でも何ヵ所かで開催されていると思うのですが、私たちが行ったのは南旅館から徒歩15分程度の場所。旧ソ連地域はフリーマーケットが多いようで、カザフスタンなど他の国でも見かけました。
1時間も見て回れるぐらい、日本とは比べ物にならないぐらい多くの出品者がいます。
洋服や食器類、日用品から時計、コイン、バッジ、旧ソ連グッズ、車整備品…。買う人がいるのかな、なんて思ってしまうけど、ガラクタに見えるものも見る人から見ればお宝なのでしょう。ロシア移住のため(給料も年金も良いので)、フリマで家財を売り切る!というキルギス人も少なくないそうです。
そして驚いたのは手術道具!!
数種類じゃなくて何十種類も!かなり本格的に揃っています。歯科用品も…。
誰が何の目的で購入するのでしょうか。知りたいけど知りたくない。ちなみに外務省によると、キルギスの医療レベルは「非常に劣悪です」とのことです。
フリーマーケットに来た一番の目的は万能ナイフを見つけること。中国の列車でビクトリノックスの切れ味抜群ナイフを没収されたので、代替品を探していました。
そして発見!
2種類あり、200ソムと250ソム。もう一人、同じく中国でナイフを没収された日本人女性と一緒に購入し、2つで400ソムにしてもらいました。缶切り、ナイフなど多機能ですが、普通の万能ナイフの機能+フォークスプーンが付いている優れものです。
購入した後の笑顔。
このショッピングモール周辺のフリーマーケットに行きました。
❸サーカス
ビシュケクは首都なのでサーカス会場もあります。ちょうど日曜日がサーカス最終日という話を聞き、折角なので行ってみました。定期的に開催されるようです。開催されない時期もあるようなので現地で聞いてみてください。
料金:500~900ソム(席によって異なる)
当日サーカス会場でチケットを購入。
席によって値段が異なります。お勧めされた前方の700ソムの席を購入。どれが良いか分からずとりあえず中間の値段にしてみる、日本人思考です。
サーカス開始15分前には人が集まってきます。
会場に入ると一気に香る獣臭。殆どが子供連れの家族でした。ポップコーンやキラキラ光る風船などが売られています。
舞台を360度囲みます。私の席は正面、前から13列目。会場自体が大きくないので部隊との距離が近いです。実は、サーカスを生で見るのは初めてなので結構ワクワク。
16時15分開始。
犬のショーや力持ちのおじさん、車でひかれても大丈夫ですよ、っていうテレビでよく見る「びっくり人間」です。
そして休憩をはさみ、キルギス人によるポールダンスショー。
ラクダの上をポニーが飛んだり、ヤク使いのショーがあったり。ライオンなど猛獣は期待したけ出てきませんでした。
最後のショーは圧巻。
人が空中を飛んで袋に入ったり、椅子に座ったり。かなり高くジャンプします。次々とジャンプ、ジャンプ、ジャンプ。まさに期待していたサーカス。これが一番すごかった。
想像していた大迫力!とは少し違う感じですが、面白かったです。そして子供たちが頻繁に「ブラボー」って声をかけているのが印象的でした。そういう感性、素敵。
キルギス人だけでなくロシアやベラルーシ、カザフスタンなど旧ソ連地域の人のサーカス団でした。
また、席の数に比べて観客は半分ほど。最初は皆自分の席に座っているけど、休憩後から前方の空いている席(値段の高い席)に移動している人が多いようです。
❹野外音楽祭
6/21は、18時からビクトリーパーク(勝利の公園)で野外音楽祭あると宿の人に誘ってもらったので、行ってみました。首都なのでイベントが多いようです。南旅館のすぐ南にある巨大公園で徒歩圏内。こういう地元開催のイベントは、1人で行動していると手に入らないので嬉しいです。
18時なのに、昼間のように明るいです。オーケストラ会場はモニュメントの裏側でした。
ドレスや花飾りを身に着けておめかししている子供を多く見かけます。
踊っている子も。
カメルーンなどの有名曲もありますが、主にキルギスの曲のオーケストラです。勇ましい曲が多い。キルギスの公園の名前も「勝利公園」という意味だし、キルギス人はそういう言葉や雰囲気が好きなのかもしれません。
観客多め。
途中小雨が降りましたが、何とか無事に終了しました。
夕方から青空の下行われる野外音楽祭。開放感があってかなり良かったです。終了した後は、20時ごろでもまだ外は明るく散歩している人が多い。夜に行われるのは、日が長いキルギスならではですね。
園内には沢山のバラ。キルギス人はバラが好きです。花や緑、公園が多くてビシュケクの街は凄く好みでした。夕方は涼しいので子供連れで歩くのに最適です。
❺格安映画と伝統競技「キョクボル」
ビシュケクでは格安で最新映画を見ることが出来ます。2019年6月だとアラジンなど。安い時間帯(午前中)だと100~170ソムで見ることが出来ます。安い!!朝の時間帯が特に値段が安いそうです。最大の難点はロシア語(またはキルギス語)しかなく、英語字幕も何もないということ。ただ事前に内容を聞いておくと、言葉が分からなくても意外と面白いです。
私はキルギスの伝統競技の映画「キョクボル」を鑑賞。写真下段左から3番目。キョクボルとは競技名で、馬に乗って羊の死骸をお互いのゴールに入れ合うゲーム。羊は頭を切り落として胴体だけです。それを取り合ってゴールに入れ、ポイントを競います。
「羊の死骸」とだけ聞くとグロそうに感じるけど、この映画がかなり面白い!男の熱い映画でした。
ただ、これはただのドキュメンタリーではなく、実際にキルギスで行われている競技。毎年死傷者が続発らしいです…。映画内での落馬も多く、実際かなり危険な競技。
キルギスでは、実際に毎年8月に国内試合が行われます。タイミングがあえば、ぜひ見に行ってみてください。熱い戦いが見られると思います。
ちなみにチケットは、窓口でも券売機でも購入することが出来ます。
キョクボル。130ソム。日本と同じようなシアタールームで貸し切り状態でした。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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