サパから北東へ110km。山奥にある静かな町・バックハーで毎週日曜日、朝からマーケットが開かれます。ここには各少数民族が農作物の売買をしたり、友達に会うため遠くからはるばるやってくるとのこと。特に、サパの村では見かけることが殆どない、花モン族が多く集まるらしい・・・!
花モン族は赤黄青緑紫オレンジ、ピンク・・・と超カラフルな衣装が特徴です。
サパでの最終日がちょうど日曜日とタイミングが良かったので、5月25日バックハー市場へ実際に行ってみました。長距離移動は大変でしたが、行ってよかった!と思える場所でした。
【場所】サパ
【気温】最高27度 最低18度
【通貨】10,000ドン=46.5円
➊バックハー市場の場所・行き方
バックハー市場への行き方は主に2通り。
➊サパ発のツアーに参加 15USD~
➋サパ~ラオカイへ(片道1時間30,000ドン)
ラオカイバスターミナル~バックハーへ(片道2時間30分60,000ドン)と乗り継ぐ方法。 地球の歩き方によると、どちらも1時間に1本の間隔で運行しているようです。
私が選んだのは ❸バイクで行く という方法。
5月23~25日まで3日間レンタルしていたバイク。ガソリンを走行距離の割に入れすぎたため、当初、ラオカイまでバイクで行き、ラオカイからバックハーまでローカルバスに乗ろうと考えていました。
そんな時に宿で出会ったのが、ハノイでバイクを購入してベトナム旅をしている韓国人男性・キムさん。バックハー市場の話をすると、バイクで一緒に行こう!ということで、バイクの後ろに乗せてもらって2人で行くことになりました。
大量に余ったガソリンをキムさんのバイクにうつします。
これは違うバイクの写真。ペットボトルを使ってガソリンを抜くことが出来ます。
毎週日曜日朝6時から開催。ピークは昼過ぎ。昼頃には帰り始める少数民族の方もいるので、午前中に到着するのが良いと思います。
➋ラオカイを通ってバックハーの村へ
初のバイク2人旅なのでワクワクします。サパからラオカイまでの道は、頭に赤い布を巻いた赤ザオ族の方多く見かけました。
サパからバックハーまでの道は一部未舗装でしたが、殆ど舗装されていて走りやすい道でした。
ラオカイ周囲の田んぼ。サパよりも田植えが早いのか、青々として綺麗です。
QL70号線から、バックハー方面へ曲がった場所あたりから道路は少し狭くなります。
途中、見かけた小さなマーケットで一休憩。
安定のおいしさ、チェー。5,000ドン 観光地ではないので激安です。小豆入りは特に好み。
再び山道へ。バックハーは山奥にあるので、山道をどんどん上ります。途中、伝統衣装を着た方々がバイクに乗って抜かしていきました。衣装はそのままでも文明は進化しています。
見かける花モン族の方、華やかで期待大です。
ガソリンスタンド。バイク社会なので、ガソリンスタンドに止まっているのは殆どバイク。
そして・・・到着―!!3時間の長旅でした。
❸眺めるだけで楽しい花モン族の衣装
名産品なのか、多く販売されていました。1個試食させてもらったけどあまり甘くはない・・・。
早速バックハー市場の中心地へ。人が多くいるので迷いません。
水牛を引く花モン族の方。ここでは水牛も売買されています。
黒いパンツに藍色のシャツ、腕章のような刺繍はフーラー族。
香草の種類が多い。
バックハー市場は主に地元民と少数民族で賑わっています。外国人は欧米人を時々見かける程度です。
サトウキビ。
土産屋。
各少数民族の方がいるのですが、とにかく花モン族の方が多い!サパでは全く見かけなかったカラフルな衣装です。
衣装は青、緑、赤、オレンジ、黒と様々で眺めているだけで楽しい。もう可愛くて仕方がない。一人一人、色合いや装飾が違うので見ていて全く飽きません。足元までオシャレにしている人も多いです。
しばらく、花モン族の方のファッションショーにお付き合いください。
ちなみに刺繍のスカートは1kgもあるそうです。よく見ると丁寧で細かい!1枚作るのにどれだけの時間がかかったのかと想像してしまいます。
地球の歩き方には「最近は中国製のプリントスカートを着用する人が殆ど」と書いてありましたが、実際にバックハー市場にいってみると、プリントスカートの人が少し多い程度。意外と昔ながらの刺繍スカートを着用している人が多いです。
土産用に販売されているものは、殆どがプリントスカートでした。
市場内で売られていた豆腐屋。
出汁に入った豆腐の中におからと香料?を入れて食べます。美味しいけど超ボリューミーです。そして、要は豆腐だけなのですぐに飽きてしまいました。
果物も豊富で、途中でスイカやパイナップルを買って食べました。比較的安くて美味しい。ただ、パイナップルは路上販売だと1個あたり、僅か5,000~10,000ドンで購入できるそうです。(キムさん談)
バックハー市場には1時間30分程滞在して、またバイクでサパまで戻ります。
途中サトウキビジュース休憩を2回。
ラオカイでヨーグルト休憩をしながらゆっくり帰りました。運転お疲れさまでした。
サパに戻ってから食べたアヒル。1匹の半分。60,000ドン
2人で食べてもお腹いっぱいになるぐらいです。カリカリで香ばしく、内臓も処理されているので、凄く美味しい!ベトナムの鶏やアヒルは自由に動き回っているので美味しいです。
❹まとめ
バックハー市場にバイクで行った感想として、バイクの方が安く、通り道の街も楽しむことが出来ますが、圧倒的にバスの方が楽だと思います。
行きは良いけど、帰りは眠ることができるローカルバスやサパからのツアーの方が楽です。でも久しぶりに1日中誰かと一緒に行動したので、楽しくて良い思い出になりました。
そして、バックハー市場。凄くお勧めです。もちろんサパにいても黒モン族、フーラー族、赤ザオ族など少数民族の方と出会うことは出来ますが、花モン族の華やかな衣装を着た方々に出会うことはありませんでした。
折角ハノイからサパへ足をのばすのであれば、ぜひ日曜日に合わせて、バックハー市場も訪れてみてください。
時代とともに生活様式が変化して、観光客向けに伝統衣装を着る、ということが観光地ではよくあります。日本でも着物を毎日来ている人は、ほんの一部だけ。
サパやバックハーの村の少数民族の方は、観光客とは関係なく日常的に伝統衣装を着ています。便利な時代になっても、伝統を守り続ける。本当に素敵なことに感じました。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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