トルクメニスタンには、ビザ有効期間の5日間フルに滞在しました。前回、アクセスしやすい中心部編をご紹介したので、今回は郊外編です。
地下の洞窟内にあるコウアタ温泉、中央アジア最大級の超豪華トルクメンバシ・モスク、世界遺産にも認定されているニサ遺跡に丸1日かけて観光しました。またアシガバート市街の北の外れにあるタルクーチカ・バザールは、ロング丈の伝統衣装が驚くほど綺麗で凄く面白い場所でした。
【場所】アシガバート
【滞在日】2019年8月1日~4日
【気温】最高36度 最低24度
【通貨】1$=17マナト(闇両替レート) 1$=3.5マナト(公定レート)
1.地下洞窟にある秘境・コウアタ温泉(Kow Ata hotspring)の行き方
もともとはトルクメニスタンに温泉があること自体知りませんでした。行くきっかけとなったのは、Kuwwat hotelすぐ近くにある「ETAZ pub」でのチリタビ!のマルさんとの出会い。トルクメニスタンで出会った唯一の日本人です。
ブログ村での世界一周準備期間カテゴリーの時からお見掛けしていた同時期出発の方なので、勝手に親近感を感じていましたが、まさかトルクメニスタンで出会えるとは思っていなかったので驚きました。コウアタ温泉のお話を聞き、温泉好きとしては是非行きたいと思い、プランに便乗させてもらうことに。
Teke bazarすぐ北にあるバスステーション。
一番南側にコウアタ温泉方面行きの95番バスがあります。
11時定刻出発 7マナト。(7時にも1本あるらしい。)
ベトナムの屋外レストランを思い出すプラスチックの椅子。
12時30分頃 コウアタ温泉への分岐点となるバス停に到着。
ここから7.5kmの道のり。
道路を渡った時、「乗ってくか?」と逆ヒッチハイクを受け、有難くコウアタ温泉入口まで乗せてもらいました。車だと約5分。
コウアタ温泉入口。
入場料は外国人料金50マナト。入口のおじさんに支払います。
洞窟内入口。急こう配の階段です。上りが大変な階段。コウアタ温泉は地下60mにあるので結構な距離を下ります。
洞窟内、最初は涼しく感じましたが徐々に湿気を感じるように。さらに進むと熱気と湿気が凄く、酸素が薄いような感じがします。温泉らしい硫黄の香りが立ち込めます。
薄暗いけど、道筋を照らすライトがあります。
更衣室(男女関係なし)。電気・フックあり。ここで着替えて荷物は温泉から見える場所に置きます。
さらに降りていくと温泉が見えてきました。
少し温めの無色透明な温泉です。
手前は浅いけど、数メートル行くと、すぐに足がつかない深さになります。このコウアタ温泉、どこまで繋がっているのかわかっていないそう。不思議です。
既にいた地元男性たち。海がないためか、泳ぎ方が豪快!泳いだり岩から飛び降りて水しぶきをあげたり。私たちが海や川に遊びに行く感覚でしょうか。
この地下温泉。換気が出来ないため入浴時間は20分以内にしないといけないのですが、地元民は明らかに20分以上いたように思います。
温湯なので、のぼせることなく、温泉をじっくり満喫。大変気持ちが良い温泉でした。
ちなみに、イスラム教国なので念のため、ダイビングの時に使うパーカー、レギンスを着用して入浴しましたが、後から来た現地人女性は普通のワンピースタイプの水着でした。
コウアタ温泉入浴後、温泉前にあるレストラン。
シャシリク7マナトと良心的な価格。
これ以降、公共の交通機関がないため、ヒッチハイクでトルクメンバシ・モスクとニサ遺跡を訪れています。朝11時出発だと、ヒッチハイクが超スムーズに行ったにもかかわらず、3か所の観光に1日掛かってしまいました。
↓コウアタ温泉の場所
2.中央アジア最大級トルクメンバシ・モスク
アシガバート方面M37号線沿いにある、トルクメンバシ・モスク(Turkmenbashy Mosque)。中央アジア最大のモスクです。
敷地面積は0.5km×2kmと超巨大(半分は雑草が生い茂っていましたが)。初代大統領である独裁者サパルムラト・ニヤゾフがトルクメンバシ(=トルクメン人の長)と名乗っていたことから、彼の名にちなんで「Turukmenbashy Mosque」と名付けられました。
↑敷地内には、彼の霊廟があります。
ちなみに、トルクメニスタンからカスピ海を経由してアゼルバイジャン・バクーの街へ行く際のフェリーが発着する都市名も「トルクメンバシ」。初代大統領がいかに権力を持っていたかが分かります。
アシガバートは資金豊富なので道が異常に綺麗です。中央アジアトップレベル。
大きいのだけどスケールが伝わらないのが残念。
この豪華な扉は私の背丈の3倍以上。おそらく5m以上。想像以上に重厚で重たいです。すごく豪華。
これだけ豪華にも関わらず、相変わらず礼拝者や観光客は皆無。出会ったのは警備員とスタッフの2人のみ。
入口の下駄箱。ガラガラ。
内部。凄く美しいです。ほぼ貸し切り状態なので、写真撮り放題。
一面に敷かれたトルクメン絨毯。高級感のある手触りでした。トルクメニスタンの国旗同様、代表的な5部族の文様が描かれています。アシガバートにある絨毯博物館には、世界最大の手織り絨毯が展示されているそうです。
これだけ豪華絢爛な造りにも関わらず、礼拝客や観光客が少ないのは凄く勿体なく感じてしまいました。(アシガバート市内から若干離れており、立地も微妙…。)
3.ニサ遺跡
アシガバートに一番近い世界遺産。トルクメンバシ・モスクから南に8kmの場所に位置します。ニサはパルティア帝国初期の首都の遺跡で、今回訪れた旧ニサは城壁に囲まれた王宮跡です。
入口の料金所で入場料支払い。運転手+私たち3人+カメラ代で74マナトでした。内訳不明。
城壁は5角形とのこと。城壁の上を歩くと街並みを見渡すことが出来ます。
アシガバート市街
ニサ遺跡そばの住宅街。緑の屋根で統一されています。国旗の色。他の国では殆ど見かけないカラーで面白いです。
半分ほど城壁の上を歩いた後は内部へ。
内部は修復されている部分が多いです。ただ、修復も雑。
迷路のようにつながっていますが、案内板があります。
正直何が何だか、だったのですがゾロアスター教寺院やワイン貯蔵庫、王の間にある玉座跡など残されているそうです。
4.アシガバート観光目玉の一つタルクーチカ・バザール
上記3つとは別日に行ったのがアシガバート観光の目玉ともいえるタルクーチカ・バザール。アシガバート空港よりもさらに北、地獄の門からアシガバートへ行く道のりの途中にあります。
1㎢以上ある、トルクメニスタン一大きい、超巨大マーケットです。実際に行ってみた感想として、半日十分潰すことが出来るバザールです。
何個もの会場もあり、販売品目ごとに会場が分けられています。
バザール内だけど片道一車線の道路あり。
数多くある巨大な建物内に入りきらず、青空の下にもたくさんのお店があります。
一番面白いのは女性服売り場。
色鮮やかなカーテン!と思ったら、女性の伝統衣装でした。トルクメニスタン(特に郊外)では殆どの女性が伝統衣装のワンピースを身に着けています。
ちなみに男性は普通の洋服です。
歩き回るのが楽しくてあっという間に時間が過ぎる場所でした。そして広すぎて徒歩では回り切れません。
アシガバートのバザールといえば、市内中心部にあるタケバザール(食品中心)とロシアンバザール(土産や生活用品中心)へ行く人が多いですが、規模の大きさ・面白さ共にこの2つのバザールよりもオススメできる観光地です。
ちなみに入口中央にはWifiあり。
情報規制が厳しくWifiが殆どないと言われているトルクメニスタンですが、アシガバート駅やタルクーチカ・バザールでは3時間10マナト程度と格安でWifi spotのパスワードを手に入れることが出来(場所限定)、100$以上の高級ホテルでは無料Wifiありと意外とインターネットを使うことができます。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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