世界一周の準備の一つとして、アメリカの非移民ビザを取得のため大阪にあるアメリカ領事館へ行き、面接を受けてきました。
無事に受理されたので、アメリカビザ取得のための面接体験・当日の流れをレポートします。
今回私が申請したのは観光目的の場合によく利用される、短期観光ビザ(B-2)です。
結論からいうと、驚くほどあっという間におわりました。
追記3月14日ビザ付きのパスポートが届きましたので写真をアップしました。面接から到着まで4日間でした。
アメリカビザが必要な理由
基本的に、日本人は電子渡航認証システムESTAを利用してビザなしでアメリカに入国することが出来ます。
しかし2011年3月1日以降、イラク、イラン、スーダン、シリア、リビア、ソマリアまたはイエメンに渡航また滞在したことがある人は、ビザ免除プログラムESTAを利用して渡米することはできなくなりました。
渡航歴のある人がアメリカに行く際は米国大使館で面接をして非移民ビザを取得しなくてはなりません。
私は2019年4月からの世界一周旅行でイラン観光をする予定です。その後アメリカに入国する予定なので、事前にアメリカビザを取得することにしました。
イランが出入国時にスタンプを押さない、特別な措置を実施することが発表されました。出来ればこれを利用したかったのですが、具体的な開始日時は不明です。
そのため念には念を、アメリカビザを取得してから世界一周旅行に行きます。
参考https://en.mehrnews.com/news/136889/Foreign-tourists-passports-not-to-be-stamped-in-Iran
持ち物
必要な書類は下記のとおりです。全てをクリアファイルに入れて持参します。
必要なもの以外は近くのロッカーに預けました。服装は、普通の私服です。
➊DS-160確認ページ
オンラインにて事前に「DS-160」という申請書を作成し、その確認ページをプリントアウトします。この申請書の作成が一番大変。項目が非常に多く、1時間以上かかりました。
➋有効なパスポート
❸過去10年間に発行された古いパスポート
現在のパスポートに更新した際に引き取ってもらったので、持っていません。現在のパスポートのみ持参しました。(特になにも指摘されませんでした。)
❹証明写真1枚(5×5cm)
DS-160で提出した証明写真と同じもの。規格の制限が多く、厳しいです。
❺面接予約確認ページ
事前に日時の予約をしてから行きます。私は3月11日10時15分からでした。
❻残高証明書
英文での表記が必要。ゆうちょ銀行にて即日発行(発行料510円)してもらいました。貯金窓口(基本平日のみ)で行えます。朝9時に到着し、発行完了までおよそ30分でした。
過去にB2ビザを発行した方の中には旅程表や戸籍謄本など持参した方もいるようです。在日米国大使館・領事館のページには
招待状: 米国に滞在(居住)している方の招待で渡米する場合は、招待者の情報、渡米目的、旅行日程を提出してください。なお、観光の場合は招待状を提出する必要はありません。 |
と記載してあったので、旅程表などは作成しませんでした。
申請書類チェックリストはこちらが参考になります。
「大使館に持ち込める荷物のサイズは25×25cm以下」というルールがあります。しかし実際に面接を受けている人の中にはリュックサックの人や明らかに30cmを超えてパンパンの人など、25cm以内に収まっている人の方が少ない印象でした。
特に誰も注意されてはいないようですが、絶対に大丈夫という保証はないのでご注意ください。
大阪の領事館にて面接までの流れ
➊駐大阪・神戸米国総領事館に到着
新幹線・在来線で梅田駅まで行き、30分前の9時45分頃に到着。
すでに15人ほどが領事館の前に並んでいました。警備員の人も沢山いるので近くに行くと迷うことはありません。
5分程して呼ばれて携帯電話・車の鍵・ipodなど電子機器を渡されたカゴに入れるように言われます。
➋1階でセキュリティチェック
10時頃、携帯電話を入れたカゴをもって領事館内へ。
空港にあるような、金属探知ゲートに入ってセキュリティチェックを受けました。
チェック完了後は驚いたことに携帯電話は返却。「携帯電話は持ち込めない」と思っていたのですが、地域によって違うのでしょうか。
セキュリティチェック場の横で簡単に必要書類の確認だけ行われ、携帯電話を持ったまま館内に入りました。
❸3階で申請受付
エレベーターホールにはトランプ大統領の写真が飾られていました。3階に上がると申請受付があります。
遊園地のチケット売場のように4つぐらいブースがあり、順番に空いたブースで申請受付を行いました。
私が呼ばれたブースはメガネで少し厳しそうなお姉さん。
「なぜビザが必要ですか?」と流暢な日本語で聞かれました。「イランに行くからです。」と答えると、なるほどという表情で「いつ行きますか?」 「8月頃です。」とドキドキしながら答えました。
そして書類に目を通した後「5番で指紋をとってください」ということで、一番奥の5番窓口へ。そこで男性職員さんの指示のもと、両手の5本指すべての指紋を認証します。
指紋認証の方法は絵で示されているので、それを見ながら行います。
左手4本、右手4本、両手親指の順番。
最初4本の指を広げていると「閉じて」と注意されてしまいました。
指紋認証を終えると、「階段から2階に行ってください」と指示を受けます。
❹2階でいよいよ面接
階段にも目印があるので迷うことはありません。
2階につくと、またまた遊園地のチケット売り場ブースのように2つ窓口が並んでおり、その前に列を作れるようになっていました。
列には1人並んでいるだけだったので、すぐに呼ばれます。
面接官はアジア系の女性で軽く挨拶をして書類を渡します。
面接官「なぜESTAではなく、ビザが必要ですか?(日本語)」
私「4月から世界一周旅行に行くのですが、その時にイランも訪れるからです。」
面接官「アメリカにはいつ行きますか」
私「今年の10月頃です。」
面接官「どこへ行きますか」
私「ロサンゼルスから、国立公園をまわる予定です」
面接官「イランには何をしに行きますか」
私「観光と、トランジットです」
面接官「イランに行くのはアメリカの前?あと?」
私「前です」
面接官「イラン政府と関係はありますか」
私「ありません」
面接官「イランには何日くらい滞在しますか」
私「10日くらいです」
面接官「イランの前の国は?後は?」
私「(前は)トルクメニスタンです。(後は)アゼルバイジャンです。」
面接官「仕事はお医者さんですか」
私「はい」
面接官「仕事はどうしますか」
私「3月で一旦辞めて、旅行から帰国後再び日本で働く予定です。」
面接官「オーケー。ビザは受理されました。(届くのは)1週間くらいです。」
おそらく、こんな感じの面接内容だったと思います。やはりイランに関しての質問が多かったですが、すべて正直に堂々と答えました。最後に許可されたといわれホッとしました。良かった!
面接終了後は提出した書類と証明写真が返却されました。証明写真が返却されることにも驚き。必要ないのでしょうか・・・。
面接が終了し、領事館を出たのは10時20分。
滞在時間はたったの30分!
「1時間くらい待つ」とか「何か暇つぶしの本を持っていた方がいい」とか「席に座って受付番号が呼ばれるまで待つ」という口コミも見たのですが、全く時間がかかりませんでした。
東京ではなく大阪領事館だったってことと、閑散期(?)だったことが関係あるのかもしれません。
いずれにしてもラッキー。良かったです。
1週間くらいでビザ・パスポートが郵送されるそうなので、届いたらまた追記します。
【追記】ビザ到着しました。
追記3月14日アメリカビザ付きのパスポートが自宅に届きました。
面接・パスポート提出日が3月11日だったので、,面接日を含めてたったの4日でビザ交付されたことになります。1週間後と言われ、週明けに届くと思っていたのに早すぎて驚きました。
クリックポストで届きました。
面接を受けた場所は大阪の領事館ですが、発送場所は東京となっています。大阪から一度、東京の大使館に配送されて、そこでビザを貼り付けてから送られたのでしょうか。
それにしても届くの早すぎです。
ビザはパスポートの中のページに貼られていました。
1度申請すれば10年間有効。これでイラン入国後のアメリカ入国問題は(おそらく)解決です。あとは、アメリカ入国時に別室送りにならないことを願うだけです。
まとめ
アメリカビザを取得するために大阪に行ったというお話でした。
会話はすべて日本語。英語は一言も話しませんでした。これは大使館・領事館の地域にもよるかもしれません。
面接で見ているのは、「アメリカビザが必要なしっかりとした理由があるか」「資金面は大丈夫か」「日本に帰ってくる意思があるか」という点だと思います。
アメリカは不法滞在・不法移民を非常に問題視しているので、「必ず日本に戻りますよ」という意思を示してしっかりと答えることが出来れば大丈夫だと思います。
逆に、現在定職についていないなど怪しい点がある人は注意が必要かもしれません・・・。
アメリカビザは拒否されたとしてもビザ代の返金はありません。大阪までの交通費もかかっているので、ビザが許可されて本当に安心しました。
これからビザ取得のために面接を受けに行く、という方の参考になれば嬉しいです。
また、アメリカビザ取得のためにはDS-160の記入が非常に面倒なこと、最短予約日まで1~2週間かかる場合があることなどから早めの準備をお勧めします。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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