イシククル湖最東端の街カラコルから2泊3日のアルティンアラシャントレッキングをしてきました。アルティンアラシャンはキルギスの目玉とも言うべき絶景ポイント。キルギス旅1番の楽しみだっただけに、期待が高まります。
結果的には凄く満足!大自然が好きな私には、また訪れたい場所・上位に入るぐらいの落ち着けるスポットでした。
【場所】カラコル
【滞在日】2019年7月3日~7月5日
【気温】最高28度 最低14度
【通貨】1ソム=1.56円
1.アルティンアラシャンとは
1-1.行き方
カラコルから350バスに乗りアクスへ。25ソム。
maps.meの「Final/first stop of #350」のさらに南、無名のバス停で下車。
ここから点線の方角がアルティンアラシャンへの一本道です。アルティンアラシャンまでは片道約15km。4〜6時間ほど。
帰りも、このバス停から350番バスに乗ってカラコルの街に帰ります。
1-2.実際の道のり
9時50分 宿のすぐ東側。アクス方向に行く、曲がり角で350バスに乗車。25ソム。運転手に「アルティンアラシャン」と伝えます。
10時15分 アルティンアラシャン分岐点で下車。
看板に従って右方向。その後はアルティンアラシャンまで道沿いに1本道です。
民家を越えて。
最初の門。ずっと川沿いを歩くので、川のせせらぎが心地よいです。そして良いお天気。
3km、約1時間歩くと川を越えます。
ここからアルティンアラシャンまでは川の左側を歩きます。
途中岩に座って休憩しながら少しずつ歩きます。山の中というよりは、川沿いの開けた道を歩くので景色の変化があって歩きやすいです。
この外国人たちはアルティンアラシャンからの帰路。トレッキング中は何人もの外国人に出会いました。
絵になるおじさま。
小さく見えている奥の夫婦。挨拶をした直後にアルティンアラシャンへ向かう車をヒッチハイクしていました。お金を出せば、徒歩以外にも車や乗馬でも可能です。道は悪路だけど、アルティンアラシャンは車で訪れることが出来るので、親世代の方でも十分訪れることが出来る絶景です。
12時 お昼休憩。サンドイッチや、買ってきたフルーツ。
途中牛に遭遇。
13時頃 2つ目の門に到着。
個人的にはこの門を過ぎたところが、体力的にしんどい1つ目のポイントでした。山を少し上ります。
ただ、上り切ればしばらく平坦な道が続きます。少し雲行きが怪しくなってきました。
花の写真を撮ったり休憩をしたり…。
そしてしばらく歩いて、2つ目(最後)のしんどい峠越え。登り切った後に更なる登り。そんな時に馬に乗った、観光客2人のガイドのおじさん。
「荷物載せる?」
お言葉に甘えて二つ返事で荷物を載せてもらいました。神のような一声。荷物はだいぶ減らしたはずだったけど、上手く腰でバックパックを背負えず肩に負担が掛かっていたので、凄く助かりました。
「あと15分だよ」という言葉を信じて登ります。
おおー到着!!
↑晴れた3日目のアルティンアラシャン
ここからは下りで、宿が見えているので気持ちが楽です。ちなみに、手前側の宿は少し高め。一番奥の(比較的)安い宿まで歩きます。
15時 本日の宿(Nomado life)に到着。5時間弱かかりました。疲れたー!到着後から雷がゴロゴロとなり始めたので丁度良いタイミングでした。ただ、楽しみにしていた星空は、残念ながら見れず。
1-3.宿泊した宿・温泉
川を越えたところにある宿、Nomad Life。maps.meには「VIP travel Guest House」と書かれた場所です。
素泊まり500ソム、朝夕食込み1000ソムで、ユルタも一般的なドミトリーも同料金。もちろんユルタに宿泊。1泊目は素泊まり、2泊目は夕食のみ(+250ソム)付けました。
お茶・ビスケット・パンは素泊まりでも食べ放題。朝食時、持参したパンやおかずを食べていると、ジャムをどうぞ、と分けてくれます。
2日目の夜ご飯。ドゥンダバというキャベツ・ジャガイモ・羊肉の煮物。基本的にはプロフのようですが、2連泊の客がいたからだと思います。
ビール120ソム。
ユルタ。最初は貸し切りだったけど、2泊目は宿泊客が多かったので女性2人組と同部屋でした。
ヒーターがないので防寒着はしっかり!7月でも朝晩は冷え込みます。(部屋にはヒーターがあるらしい。)
そして一番の魅力は温泉に入り放題だということ!温泉別料金の宿もあるのでお得です。朝風呂夜風呂と、3日間で4回温泉に入りました。
温泉は宿に1つのみなので宿泊客のグループ毎に順番。私は1人だったので、水着なしの日本スタイルで温泉を満喫することが出来ました♪(他、無料温泉・有料温泉がありますが、行っていません。)
奥の6番。
この木に囲まれた古い感じがたまらない。無色透明サラサラの湯。バッチリ硫黄の香りがします。少しぬるめ。気温も低く、夜は寒いぐらいだったので、蛇口近くに浸かっていました。
シャワー。
シャンプー類は禁止。ただの荷物になるので持ってこない方が良さそうです。
2,3日目の朝湯は一番風呂。心なしか夜よりも水温が高いような…最高でした
2.僅か500円で乗馬を満喫
片道15kmものトレッキングをして1泊だけで帰るのはもったいない!ぜひ2泊することをオススメします!
本当は絶景・アラクル湖に行きたくて7月に来たのだけど、2019年は雪解けが遅く、道中はまだ膝上まで積雪があり、湖も凍っているとのこと。
アルティンアラシャンへ来る前にカザフスタンへ行き、日にちも遅らせたけどやはりまだ雪が多いようなので潔く諦めました。
その1週間後には湖の氷も解けて綺麗なエメラルドグリーンの湖を見ることが出来たようです。キルギスはまた訪れたい国なので次回リベンジします。
↑アラクル湖はgoogle mapでキルギスのTOP画像です。
天気が悪く一時的に雨も降っていたため、川を越えたこの家のベンチで雨宿り。
しばらくすると家に住民が帰宅。
トラさんとタライさん。家に招いてチャイをご馳走してくれました。
外で薪を割って。
煙突に繋がっています。煙がモクモク。こういう素朴な暮らしが垣間見られるのは嬉しい。
しばらく話をしていたら、1時間300ソムで乗馬をさせてくれることになりました。アルティンアラシャンでは乗馬をしたい!でも半日~1日は長すぎるなかと思っていたので丁度良い!1時間だと丁度飽きずにお尻も痛くならずに楽しめました。
その辺りに落ちている木が乗馬鞭替わり。
息子のドムナオくんがガイドしてくれます。最初は私の後ろに乗ってガイド。
毛並みが美しい。
アルティンアラシャンでの乗馬体験、かなり楽しいです!川の流れが速いので、渡るときは足を滑らせないかドキドキしました。
南に進むと、アルティンアラシャンの最初に見た景色とはまた違う景色で綺麗。時々「フォトフォト」と行って止まってくれます。
最初は私の後ろに座ってガイドしてくれていたけど、川以外の危なくない場所は私に任せて自由にさせてくれました。この絶景の中、格安で乗馬体験できるのでかなりお得です。凄く良い体験になりました。
家に戻ると再びチャイとパンご馳走に。300ソム支払うと、トラさんがそのまま息子のドムナオくんに渡していて、ドムナオ君は「え、いいの?」という表情をしていたのが印象的でした。働いた分のお小遣いですよね。ほっこり。
乗馬後半ぐらいから空は雲がなくなり青空に。
青空のアルティンアラシャンはさらに素敵です。
写真をとったり、英語が話せるキルギス人の子と話をしたり、早めに温泉に入ったりしました。キルギスでは6~8月の3ヵ月も夏休みがあるらしいです。羨ましい。
居心地がよく、意外と退屈せずに過ごせます。日本の旅館もですが、折角温泉宿に着いたらゆっくりと過ごすのが好きです。
3.帰り道
3日目は朝風呂に入ったあと9時頃出発。
行きと同じルートだけど、天気が良いので気持ちが上がります。
羊の大群に遭遇。
そして、なんと1人でアルティンアラシャンを目指す日本人男性に遭遇。凄くお元気なのにお年を聞くと75歳!60代に見えました。キルギスに2週間いて初めて日本人に遭ったと凄く喜んでもらえました。
定年後もアクティブに世界中を旅できるって素敵。私もそんな老後を送りたいと感じてしまいました。
帰り道は下り坂なので、その男性と話をするために休憩したぐらい。アッという間に入口に到着。天気が良いとトレッキングが凄く楽しいです。
4時間後、下車した分岐点に到着。ここのバス停で待って5分で350バスが到着しました。25ソム。
そして、カラコルで宿泊した宿、Guesthouse ASKで1泊。ここは家族の雰囲気が良くて落ち着きます。
次回はイシククル湖の南側を観光します。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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